ゆっくりいじめ小ネタ360 畑に入れない

小ネタ・大分はしょり気味。

ある冬の日のこと、男が柵を畑の回りに打っていた。
「ふぅ……、今日はここまでにしておくか」
「精が出るなぁ、君も」
「冬ですし、やることないですからねぇ、春対策でもしようかと」
「ああ、君の家一番山に近いからねぇ………頑張ってくれ」
そう言いながら男は塩魚を置いて去っていった。
「こないだは散々だったからな……見てろよぉ、畑泥棒共………」
なんと言うかほの暗いオーラが見えているような気がしているが気にしてはいけない。
それから数度に渡り男は畑の周りで何らかの作業をしていた。


それからしばらくして―――
冬が過ぎて春の妖精が春を知らせて回り終えたころ。
「はるだね!」
「ぽかぽかだね!!」
「「ゆっくりしていってね!!」」
山の中ではゆっくり達が冬籠りから出てきていた。厳しい冬を潜り抜け、ゆっくり達は一段と成長した  と思うのはゆっくり達だけである。
「はるになったらおなかがすいたわ!」
「ふゆごもりのときにおせわになったあのゆっくりぷれいすにいくのぜ!!」
「そうだね!」
秋にお世話になったゆっくりプレイスとやらが冬に男が作業をしていた畑だというのは言うまでも無い。

「おやさいさんをたくさんあつめようね! えいえいゆー!!」
「「「「えいえいゆー!!」」」」

で、まあゆっくり達はさほど無い記憶力を頼りに男の畑に来たのだが。

「あれ?」
「かべさんがあるねぇ……」
「そのまえにはみぞがはってて、ここからじゃとどかないわ!」
「「「どーいうことなのぉぉぉぉぉぉぉ!?」」」」


図解するとこんな感じ。



                        |
                       ―|
        ゆっくり達→○○○○  雪   | 畑
――――――――――――――――――― 溶 ―――
                   |け | |
                   |水 | |
                    ――


思わぬ事態に直面したゆっくり達だが、気を取り直したれいむが勇敢にも溝を飛び越えようとした。
「れいむがとんでみせるよ!、みんなはゆっくりみててね!! ゆゆゆゆゆゆゆゆ、ゆぅぅぅぅぅぅ!!」

れいむは十分な距離をとり、助走をし、溝を飛び超え……られなかった。

ぽちゃん
「れ、れいむぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「ど、どぼじでこんなにおみずさんがあるのぉぉぉぉぉ!?」
それはただ単に掘った溝に雪を放り込んだ際の雪解け水なのだが気にしてはいけない。
飛び越えられなかったれいむは頭二つ分くらいある水の底へと沈んでいった。
「れいむのしはむだにしないよ! まりさはとびこえてみせるよ!!」
次は群れで一番ゆんどう神経のいいまりさが跳んだ。ゆんどう神経がいいのは伊達ではなかったらしく見事にまりさは着地できた。
「ゆっゆっゆ、あとはこのかべさんをこえればおやさいさんが……(ぽぃんと跳ねる)ゆぎゅぺし!?」
まりさが柵を飛び越えようとして力を込めて跳ねた結果、柵の上に付いていた板に頭部を強かに打ちつけてしまった。
自慢の帽子はクシャクシャ、餡震盪に陥ったまりさはそのままふらついて溝の中に落ちていった。
「ま、まりさがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
その後ももう散々だった。
上が駄目なら、とばかりに下を掘ろうとしたみょんは下にも柵があるのに気付いたのは良いものの掘る角度を間違えて雪解け水に呑まれたり、と
挑戦したゆっくり達は例外なく散々なめにあった。
「もうやだ、おうちかえる!!」
しかし、群れの皆には美味しいお野菜さんを持って帰ると約束した手前、帰るに帰れない。
そこにたまたまやってきた野菜を担いでいる男が一人。
「お、おにいさん!ありすたちにそのおやさいをすこしちょうだいね!!」
「いや、別に少しぐらいならやらんでもないがおまえら本当にいいんだな?」
と男は困惑顔になっていたのだが、ゆっくり達がハリー!ハリー!!と急かすので、【野菜】を少しゆっくり達にあげた。
「これでゆっくりできるよ!」
とゆっくり達は帰っていった。
「……一応対策は成功してたみたいだな」
と溝の中を覗き込んで男は一人ごちる。
「まぁぶっちゃけ、こんな対策しなくてもゆっくりが好まない野菜を作れば良いんだよなぁ………」
変な柵を作らなくても、苦手なものを作れば良かったのだ、とここまで作った数日後に気付いてorzな気分になったのも今は昔。

「しかし、あいつらあんなのも食えたのかねぇ・・・・・・、まぁ味覚は変わるって言うし食えたんだろか?だとしたら違う種貰わないとなぁ……」


その頃ゆっくりの巣では。
「みんな!おやさいさんだよ!!」
「すっごくぴかぴかしたみどりいろだね!」
「つやつやしてるね!!」
「「「いっただきまぁぁぁす!!」」」

ぱくん。





『に、にぎゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』ゲボォ
「れ、れいむ(まりさ・ありす・みょんetc……)のあかちゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」





「ピーマンまで食うとは最近のゆっくりって変わってるんだなぁ……」


後書き・
ぶっちゃけた話一番の対策ってこれだよなぁ、と思ってしまった。

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最終更新:2009年02月22日 00:10
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