※おぜうさまの か り す ま☆せっていがあるかもだどぉ~☆
※虐待がすぐなめかもしれないんだどぉ~☆
小ネタ
☆爆裂資産☆
「こんの野郎!さっぱり売れねえじゃねーか!」
ボカン!とれみりゃの肉まんヘッドに俺の怒りの鉄拳がめり込んだ。
「ゔぁ゙ぁ~!ごべんなざいぃー!れみりゃのあがぢゃんがまずいがらでずぅ~!」
地面に転がったれみりゃはまるで土下座をするような体勢でひたすら謝っていた。
「反省するだけなら
ゆっくりでもできるってんだよ!あ、そっかお前もゆっくりだったな」
はぁ、とひとつため息を付くとやり場のない怒りに俺は頭を抱えてその場に座り込んだ。
それというのも泣け無しの財産を叩いて始めた商売が初っ端から大コケにコケたからである。
里の近くで開かれる市では様々な出店が並び、毎日のように賑わいを見せる。
客層は広く、人間だけに限らず紅白貧乏巫女さんから年齢不詳の宇宙人まで何でもありだ。
そしてその広い客層すべてを相手にできる商売、それは「食い物屋」である。
俺はもともと加工所で働いていたものの、毎日同じような処理しかできず、
一向に虐待Styleのレパートリーが増えない職場に愛想を尽かせてしまったのだ。
週5日の勤務体制では正直外に出て虐待無双乱舞する時間も物足りない。
そこで俺が考えたのが自分で好きに加工でき、さらにそれを直接利益につなげることのできる「ゆっくり食品」の販売だ。
最初のうちは屋台でマグロの解体ショーならぬゆっくりの解体ショーでもやりながらゆっくり焼きでも作ろうと思っていたのだが、
すでにそのようなパフォ-マンスは加工所が手を出していてらしい。
いろいろとアイディアは尽きなかったが、どれもこれも先駆者がいるものが多かった。
2番手が1番手に勝負で勝つにはよほどの戦略がない限りは難しい。
新しい実演販売を捜し求め続け、最終的にたどり着いたのが「れみりゃの産地直送☆にくまん屋」であった。
れみりゃにその場で赤れみりゃを作らせて、それをその場で解体しつつ小さ目の肉まんに加工しふかし直して販売するのだ。
実はこの商売も先駆者がいた。だがなぜか途中で挫折するものが後を絶たず、現在市に同じ店を開いている者はいない。
なぜ成功しないのかはやってみてからのお楽しみだ。俺には失敗しない自信がある。
出だしは好調だった。外をほっつきまわっていたれみりゃをぷっでぃーん(プリンではないらしい)でおびき出して捕獲する。
その後1週間程かけて調教した後に市場へ連れて行きその場で自分の赤ぢゃんを加工させるのである。
さぼるれみりゃは容赦なく羽を毟り取り屋根からつるし、逃げ出すれみりゃは他のれみりゃに命じて赤れみりゃと一緒ににくまんになってもらった。
初日はその過激さのおかげで珍しいもの見たさで集まる連中が後を絶たず、屋台の周りには人だかりができた。
おぉ、れみりゃをよくぞここまで調教したもんだ。ゆっくりさせない為にならなんでもやるんだな。
どこからこんなアイディアが沸いてくるんだ。あらいい香りね少女臭には適わないけど。
各々が思い思いの感想を口に出しながら屋台の中を覗き込む。
人の壁で少し暗くなった屋台で俺はせっせと火を起こし肉まんを蒸かしてゆく。
開店から1時間、にくまんは20個程度売れ、このペースでいけば一日150個はくだらない。
ひゃぁ!我慢できねぇ!増産だ!
と、調子に乗ってつくりまくったところ、あまりのバイオレンスっぷりに引け目を感じてか、その後客足は妙に少ない。
1ヶ月が経過したがその後売上額は低空飛行、むしろ墜落寸前の域をたどり続けた。
結局毎日多めに作ったにくまん50~70個程が破棄処分となってしまい相当な赤字になってしまった。まさに火の車である。
いや、寧ろ実際にこの屋台が燃えてくれたらどんなにいい事か。燃料代が少しは浮くだろう。
餌代はそのへんのゆっくりで賄える分ほぼタダであり、れみりゃにも現金の投資はない。
だが屋台の設置費や借地代がバカにならない。食費を差し引くとこのままでは月々の文々。新聞代すら危い。
やはり見世物小屋と食い物処は一緒にするべきものではなかった。
流石にその場でくたばったゆっくりを加工して出されるのは気分も良くないのだろう。
一部の鬼意山には人気を博したが、正直ほんの一握りといっていい。
またゆっくりに加工させているのもまずいらしく、清潔さを気にかける女性にはまったくといっていいほど売れなかった。
まさに爆裂資産。俺もこのまま四散してしまいたい。
「かぁ~……どうすっかなぁこれ……」
とりあえず絶望に打ち拉がれてこのいろんな意味で何もない屋台に永遠と突っ立っているわけにもいかない。
俺は惨めな気持ちで屋台に布をかけるとれみりゃたちを引きずりながら帰路に着いた。
家に帰ると俺は囲炉裏の小さな赤くなった炭を眺めながら打開策を練るべく脳内俺会議を開いていた。。
過激すぎるのもいけないが、家でれみりゃを加工して屋台でただ肉まんに整形して出すだけでも全く面白みがない。
ちょうどいい中間を捜せ、という結論に至る。
俺はまたため息を付くと近くにあった餅を網に載せると囲炉裏にかざした。
パチパチというなんとも風流な音が少しずつ餅を膨らませていく。
いい音だ。こういう音が食べ物のの味を何倍にも引き立てることは良くある事だ……
と、ここで脳内会議場の中心から一つのひらめきの花がぱっと開花した。
なるほど。音か。叫び声の中で作られたものや、更にそれをその叫び声の中で食べるなんて相当に気味の悪いことだろう。
一応俺のような特殊な人間を除いて、だが。
俺は適当な手ぬぐいを2枚手に取ると、土間のかごの中で喚き散らしているれみりゃの中から一匹えらんで部屋の中に放つ。
「うっう~、やっとれみりゃのかりすま☆かげんに気づいてくれたんだどぉ~♪」
勝手なことを抜かしているれみりゃを背伸びして捕まえると口の中に丸めた手ぬぐいを押し込んだ。
そして蓋をするように口の上から手ぬぐいを巻いた。
「*****!*******~!」
何を言っているのかは聞き取れないほど小さい音が漏れてくるのみである。
また、へんな帽子とあわせて丁度加工所の食堂のおばちゃんみたいな格好に見えた。
一つのアイディアで問題点を二つも解決してしまうとは。流石は俺。カリスマ度が違うぜ!
だがまてよ、と俺の表情は再び険しいものとなった。
確かに親れみりゃの叫び声は抑えられる。だがしかし肝心な加工される側の赤れみりゃの口をふさぐことができない。
うちの屋台にこだまする叫び声の8割は赤れみりゃから発せられる断末魔である。
それにこれでは家の看板娘……ではなく看板畜生れみりゃの売り込みVoiceも流せない。
「れみりゃのあがぢゃんがらづぐっだにぐまんでずぅー!おいじいでずぅー!がっでぐだざいぃー!」
この声があってこそのれみりゃの肉まん屋である。
おそらくれみりゃ達に赤れみりゃの声を出させずに殺せと指示しても無駄だろう。
再び萎んでしまった頭の中の花に水をやる。
するとどこからとも無く赤れいむがやってきて俺の萎みかけのアイディアの花に向かってしーしーを始めた。
うおおおぉぉぉぉ!やめろおおぉ!俺のアイディアの花を病気にする気かおんどりゃぁ!
脳内会議は中断されて脳内鬼意山達がいっせいに赤れいむをフルボッコしにかかる。
まさに頭の中は戦場と化していた。もう何がなんだかわからなくなってきたぞ。
だが、砂糖水の雨を物ともせずに再び俺のアイディアの花はぱっと開いた!
あぁそっか。れみりゃがダメなられみりゃいじめ百戦錬磨の俺が加工すればいい。
とりあえず赤れみりゃの声が出ないように息の根を止め、それをれみりゃたちに加工させればよいのだ。
そして1匹呼び込みようのれみりゃを用意すれば……おぉ!完璧だ!
あまり過激でなく、清潔感があり、尚且つれみりゃの肉まん屋の醍醐味を味わってもらうことができる!
これだ!これぞ究極の肉まん販売スタイルである!
すぐさま脳内議会に解散を命令すると近くにあった台帳にメモを取った。
明日からこのスタイルで売ってみる。これでもダメであった場合は……不本意ではあるが、この道はあきらめよう。
俺は一世一代の大仕事にかかるべく、その日は夜遅くまでれみりゃの特訓に励んだ。
結論から言うと、この方法は大成功だった。
お昼ごろまではいつもと変わらぬうだつの上がらない状況が続いたが、昼飯時から一気に客足が増えた。
小奇麗になったしちょっと食べてみようか、というお客さんがかなり多かった。
またれみりゃ一人を完全に売り子として独立させたおかげで遠くまで客を呼び込むことができたのだ。
おかげでこの日は今までがうそだったかのように売上高が鰻上りに上昇し、十分な利益を得ることができた。
この調子があと1週間も続けば土地代も屋台代も支払うことができるだろう。
「いやっほぉぉぉぉぉ!大成功だぜぇ!」
俺は柄にも合わずれみりゃを抱きしめてそこらじゅうを飛び跳ね回った。
このままいけば俺は将来支店を出す事だってできるかもしれない。
俺の可能性はグングン広がってゆく。
「あのー、ちょっとよろしいかしら」
不意に声がかかり後ろを振り向くと、カウンターに女性が一人立っていた。顔が暗くてよく見えない。
ニヤニヤがとまらないままカウンターに歩み寄りながら答えを返す。
「あぁすみません。れみりゃまん随分と人気がでましてね、今日はもう売り切れちゃったんで店じまいなん――」
不意に俺の顔からニヤニヤがなくなり、逆にツツーと血の気が引いていった。
そこにはかの有名なれみりゃ愛好家として知られる洋館のメイド長が、輝きの無い目で俺を見ながら立っていた。
俺はその瞬間、この商売が成り立たない本当の理由を心のそこから理解したのである。
あとがき
うぁー!ほんどうはごんなえずえずがぎだぐないどぉー!もっとさぐやとあまあまーなえずえずがぎだいんだどぉー!
(途中から眠くなってやっつけになってしまってますがご勘弁ください)
いままでかいたもの
Enjoy! By かりすま☆れみりゃ
最終更新:2009年02月22日 23:28