夏、日差しが降り注ぐ森の中で少年たちは何かを探していた。
「たっちゃん! そっちもいねーのか?」
1人の少年が声を声をあげた。
「いねーなあ・・・ あー、早くやりてえ・・・」
この2人の少年は古くからの友達で家も近く良く遊ぶ。
そして今日も夏休み真っ最中と言う事で遊んでいるのだ。
そしてしばらく、さきほどのたっちゃんと言われる少年が何かを見つけた。
「おーい! ヒロ! 巣穴だ!」
「よっしゃあ!」
たっちゃんに呼ばれたヒロは切り株の下にあるらしき巣穴に近寄る。
ヒロがたどり着くと、たっちゃんはもともと持っていた水筒を取り出した。
「ヒロ いくぞーw!・・・」
こぽこぽこぽ…
そんな可愛らしい音を立てながら水は巣の中に入っていく。
「つめだいいいいいいい!!! おみずさんはこないでねえええええ!!」
1匹のゆっくりれいむが出てきた。
「ほい!」
そして、網で捕まった。
「れいむをだしてね!! ばかなにんげんはれいむをさっさとだしてね!!!」
ソフトボールほどの大きさの饅頭が虫かごの中で何か言っている。
しかし、その声は届いてはいないようだ。
「れいむ種かよー、水上まりさの的当てゲームがよかったんだけどなあ・・・」
「まりさは昨日やっただろ、まりサッカーを
そういやー昨日のまりさの顔最高だったよなw
『・・・ぶぶ・・び・・べぶば・・・ばび・・・』とか言って
何言ってんのかわかんねーのw マジ傑作だったわw」
「今日は虫眼鏡で焼こうぜ!」
「いいねー、最高!」
そうしているうちに、人気の無い原っぱに着いた。
そして、たっちゃんが奥の使われていないプレハブ小屋から
古いちゃぶ台を日の当たる場所へ持ってくる。どうやら秘密基地らしい。
ヒロがれいむを取り出すと、
ちゃぶ台の上でれいむを手をチョキの形にし、押さえつけた。
「きやすくれいむをさわらないでね!! れいむはせいじゅんなんだよ!!!
じじいにさわられるとけがれるよ!!!」
どうやら、「じじい」の意味を分ってないらしい。
「じじいとかw、だったらお前もババアw」
「「バ・バ・ア! バ・バ・ア! バ・バ・ア! バ・バ・ア!」」
少年たちはババアコールを連発した。
スキマは現れることは無かった。
「うるざい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」
ババアコールが終わった後、たっちゃんは虫眼鏡を取り出した。
「俺の指も焼くなよw」
「大丈夫だよ、何回目だと思ってんだ。」
そして、たっちゃんはヒロのチョキの形になっている指の間のあたりに
虫眼鏡のピントを合わせ始めた。
「なにしてるの? ばかなの? へんなしゅうきょうなの?」
最初は余裕をこいていたれいむだが、腹の辺りに違和感を感じ始めた。
「ゆゆゆ・・・! あついよ! やめてね!! あづい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
「うけるw 『あづいいいいい』 だってw」
「今度はぺにまむ焼こうぜw」
ヒロはれいむを引っくり返し、逆立ちのようなポーズにさせた。
「焼っきまーすw」
「ゆ゛! やめでえ゛え゛え゛え゛!! あ゛がぢゃん゛う゛み゛だい゛んでずッ!!!」
「へえーw まんじゅうごときが「あかちゃん産みたーい」だってよw」
「ふーんw べつに俺たち関係ないし、産みたきゃ産めば?w」
時間が経つに連れ、れいむのぺにまむは焦げ臭くなっていく。
「ぴい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!! ぢぬう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」
「あー かわいそうにw あかちゃん(笑)産めないねw」
「やべえw ゆっくり最高w マジ、ウケるwww」
焼く作業が一通り終わると、虫眼鏡を置いたたっちゃんは
先ほどのプレハブ小屋から爆竹を取り出してきた。
「やっぱ最後はゆ爆でしょw」
「今度は俺にやらせてくれよw!」
ヒロはれいむを掴み、爆竹を頭に突き立てた。
「いぴゃい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ッ!!!」
そして、マッチを擦り導火線に引火した。
「おりゃっw」
れいむは弧を描きながら飛んでいく・・・
「ゆ゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛・・・・・」
「びぃッ!」
弾け飛んだ。
「やべえwwwwうけるwww」
2人の少年が指を指しながら笑っている。
「びぃッ~wwww」
「やめろw 真似すんなw」
「ゆっくり遊び最高w もっとやろうぜw」
なつかしのゆっくりあそび、最近は見ませんね・・・
私も小さい頃は、よくゆっくりで遊んだものです。
完
あとがき
2作目
なぜか子ども達が後半になるにつれDQNになっていく・・・。
作者:きよ
最終更新:2009年04月17日 03:01