「ゆゆっ!ここはまりさたちのゆっくりぷれいすだよ!」
「しらないにんげんさんはゆっくりでていってね!ぷくううう!」
「「でていっちぇね!」」
そのゆっくり一家の家族構成は成体のれいむとまりさ。
それに彼女達の姿かたちを受け継いだ子れいむと子まりさが1匹ずつ。
要するに王道の組み合わせである。
「そうかそうか。でも、今からここは俺のゆっくりプレイスだから」
「ゆゆっ!なにいってるの!?」
「しょーだよ!ここはまりしゃたちのおうちだよ!」
ちなみに話し合おうなどと考えてはいけない。
ゆっくりには耕作という概念が無く、所有の概念も人間とは大きく異なるからだ。
ゆえに、こういう連中と遭遇したときには見せしめにまず1匹を始末する。
「ゆーっ!おしょらをとんでるみちゃーい!」
「ゆゆっ!おちびちゃん、とってもたのしそうだよ!」
「いいにゃー!こんどはれーみゅだよ!」
すっと子まりさを捕まえると野生動物とは思えないのんきなことを口走る。
家族も家族で子まりさの心配など一切しようともしない。
ただ、高い高いをしてもらってご機嫌の子まりさに羨望の眼差しを送っている。
「そぉい!!」
「ゆー・・・びゅぐ!?」
「「「・・・ゆぅ?」」」
直後、俺は勢い良く子まりさを地面に叩き付けた。
絶句したゆっくり共は緩慢な動作と思考で現状を把握する。
俺はこいつらが次にどう動くかを注意深く観察する。
「ゆわああああああああああああ!でいむのおぢびぢゃんがああああああ!?」
「どほぢでごんなごどずるのおおおおおお!?」
「おにぇーしゃあああああああん!?」
泣き叫ぶゆっくり共。
ここまでは大体どのゆっくりも共通の行動だが、問題はこの後。
弔い合戦を仕掛けてくるか、逃げるか、それとも・・・
「までぃざぁ・・・どうぢよぉ・・・」
「まりさはにんげんさんをやっつけるよ!ぷくううううう!」
「おかーしゃん、がんばっちぇー!」
この時ゆっくりがどう行動するかでそいつの気質を見極めることが出来る。
ゲスなどと呼ばれるような悪質な個体で無いなら逃がすのが一番だ。
そうすることで他のゆっくりにも人間の恐ろしさが伝わり、畑荒らしが減るからである。
「ゆっくりじねええええええ!」
「おかーしゃん、がんばっちぇー!」
「まりさー!ゆっくりやっつけてね!」
ちなみにこのように襲い掛かってきた場合は軽く蹴飛ばしてやれば良い。
ゆっくりは非常に惰弱なのでひと蹴りで痛い手を負い、容易く戦意喪失する。
そして、この後の行動でこいつらの気質は判明すると言えよう。
逃げたら間違いなくゲス。そして・・・
「ゆぐっ!ゆひっ・・・いぢゃいい、いぢゃいいいいいい!?」
「ま、まりざあああああ!ゆっぐぢー!ゆっぐぢぃー!?」
「ゆえーん、どほぢぢぇおきゃーぢゃん!ゆっぐぢー!?」
蹴り飛ばされたまりさの下に集まるれいむ種2匹。
家族3匹頬を寄せ合いながら圧倒的かつ理不尽な暴力に怯えていた。
しかし、このままでは皆殺しにされると思ったのか、まりさが1歩こちらに踏み出し、頬を膨らませた。
「れいむはおちびちゃんとゆっくりにげてね!まりさがあしどめするよ!」
「ゆぅ・・・でもぉ・・・」
「い、いやだよ!れーみゅ、おきゃーしゃんといっちょがいいよ!」
この対応を見た瞬間、俺はこいつらの本性を見抜いた。
即座にまりさの頭上を飛び越えると、すかさず子れいむを踏み潰した。
成体2匹は目を大きく見開いたまま、ぷるぷると震えている。
「子れいむ・・・お前はわがままを言って親を困らせた。ゆえにゲスだ」
「ちがうよ!れいむのおちびちゃんはげすじゃないよ!」
「ゆゆっ!れいむ、ゆっくりにげてね!おねがいだよー!」
「ゆっ・・・ゆぅ、ゆっくりりかいしたよ!」
そう言ってれいむは森に帰ろうとゆっくり跳ね始めた。
そこで俺は再びまりさの頭上を飛び越えると、れいむを思いっきり踏みつけた。
一撃で致命傷を負ったが、まだ死んではない。
「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」
「れいむ、お前はパートナーを見捨てようとした。ゆえにゲスだ」
「ちがうよ!まりさがゆっくりにげてっていったんだよ!」
「それはお前の優しさを利用したということだな。ならばいっそうゲスだ」
足を上げ、再びれいむ目掛けて勢い良く下ろす。
彼女は断末魔を上げる暇も無く弾け飛び、短いゆん生を終えた。
ただ1匹残されたまりさは血の涙を流しながら、れいむだったものを凝視している。
「そしてまりさ。お前もゲスだ!」
「ゆびぃ!?ど、どほぢでぇ・・・?」
「身勝手なヒロイズムに酔いしれて家族に悲しみを押し付けようとしたからだ!」
そう叫びながら思いっきり跳躍し、全体重をまりさの頭に叩き付ける。
まりさはあっという間に押しつぶされて餡子を撒き散らしながらあっけなく絶命した。
こうして、俺の畑を荒らした飛びっきりゲスなゆっくりの家族は全員葬られた。
おお、ゲスいゲスい
最終更新:2011年07月28日 00:20