今日は本当にいい天気だ!
こんな日はとっても忙しい。
昨日まで雨だったから、洗濯物もたまっちゃって、
お布団もほさなきゃだし、ぬいぐるみたちもお日さまにあてて。
なんだけど…。
あそぼーよ、あそぼーよってエプロン引っ張る
子供たち。
別のとこでは牛乳をひっくり返してるし…。
あーあー!はさみもって机にのっからないでーーー。
「ソーナンス!あっちで赤ちゃん泣いてるよ」
のぞきこんだら、あれオムツが濡れてる。
さっき替えたばかりなのに。
急いで替えたら…おしっこ攻撃!…あーあー…。
本当に休む暇もない。子供のパワーってすごいな。
でもね、ここはあたたかい。
僕がここに来たのは、寒い寒い日だった。
トレーナーから、いきなり「バイバイ、ソーナンス」。
僕は何がおこったのか、いまいちよくわからなかった。
野生のポケモンは強くて怖い。
僕もあっという間にボロボロになって、動けなくなった。
このまま僕は死ぬのかな…。
すっと、気が遠くなって。
目が覚めたら、僕はポケモンセンターにいた。
倒れていた僕を、子供達が見つけてくれて、
先生と、先生のパートナーのハピナスが、
ポケモンセンターまで運んでくれたんだって。
やさしいおばあちゃん先生は、僕にこう言ったんだ。
「よかったら、子供達のお世話をしてくれない?
人手が足りなくて困っているの」
行く宛もなかったから、断る理由もない。
それに先生は、あったかい目をしていた。やさしい手をしていた。
僕はこの孤児院に先生といっしょに行くことにした。
そんなわけで、僕はいま、孤児院でお手伝いをしている。
バトルとかポケモンマスターとかなんか遠い世界になっちゃったし、
毎日目がまわるほど忙しいけど、今はとっても幸せ。
今ハピナスが、子供達に唄をうたってあげている。
いまのうちに、洗濯物をやっつけるぞー!
「ソーナンスー。赤ちゃんウンチしちゃったよー」
!!
『ソォオーーーナンスッ!!!』
作 2代目スレ>>207-209
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絵作 2代目スレ>>936
最終更新:2009年03月26日 14:16