…ねぇ、知ってる?最近ね、僕たちポケモンを無闇に逃がす人が増えてるんだって…
それも、このLVでこの場所じゃ生きられない…っていう所へ逃がされたり。
暑さに弱いのに暑い所へ逃がされたり。
そんな話を聞いて、僕もいつか逃がされちゃうのかな…?
なんて思ったけど、無駄な心配だったみたい。
だってね、僕たちのご主人はとっても優しいんだ。

ボックスに預けられてても、ご主人はみんなを順番に冒険に連れてってくれる。
それがとても楽しみで。
今日は誰が連れてってもらえるのかな。

「うーん…今日は…そうだな、ビードル、お前も連れていこうかな。」
やった!ご主人、有り難う!
『帰ってきたら冒険の話を聞かせてねー!』
なんて仲間の声を聞きながら、ボックスを後にした。

「よし、ビードル、戦闘してみるか!」
任せてご主人。頑張るよ

…敵がこちらを睨み付けている。
もし自分がこんな敵がいる所へ逃がされたりしたら…
なんて考えたらゾッとした。


初めての戦闘、凄いドキドキしたなぁ。
相手のレベルが高かったけれど、仲間が交代してくれて倒した。
…なんだろう、なんか、落ち着かない感じ。
その時、僕が光に包まれていることに気付いた。 あぁ、進化するんだ!

…進化した僕を見て、ご主人は驚いていた。 一気にLVが上がって進化したからかな?
「よくやったな!スピアー!」
ご主人が褒めてくれて、凄い嬉しい。
ふと、僕と交代してくれた仲間を見ると、『進化、おめでとう!』と言ってくれた。
ご主人が、「博士が俺にくれた、俺の初めてのポケモンなんだ!」って言ってたっけ。
凄い強くて、いつもご主人の手持ちにいる。 僕も負けてられないなぁ。頑張ろう!

ご主人が「そろそろ帰ろうか。」と言った。
ボックスで待ってる仲間が進化した僕を見て驚くだろうな。 なんて思いながら僕はボールに戻った。

…逃がされたポケモンはどうなっちゃうんだろう。
それは分からないけど、ただ一つ言うなら、
僕の、いや、僕たちのご主人があなたで本当に幸せです。

>>553のビードル物語 

作 2代目スレ>>554,>>556-557

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最終更新:2008年07月19日 21:15