海の向こうのおはなし
(GTS放流)
僕のお父さんはすごく優しい。
バトルの度に、同じパーティの仲間たちよりも
ずっと早く成長する僕は、
バトルタワーでも輝かしい成績を誇っているし、
今やパーティのエースで、お父さんのパートナーだ。
そんな僕を、お父さんは「凄いね、強いね」と沢山褒めてくれる。
僕はお父さんが、世界で一番大好きなのだ。
ただ、ボールに入って眠る度にいつも考える。
お父さんは、僕の本当のお父さんじゃない、ということを。
僕の本当のお父さんは、海の向こうにいるらしい。
僕はGTSというもので来たのだと、先輩ポケモンに聞いた。
どうして僕は本当のお父さんと離ればなれになったんだろう。
今でもその理由はわからない。
でも、僕はそのお陰で、今のお父さんに出会えた。
そして、とても強くなれた。
だから、本当は少し寂しいけれども、
感謝してるんだ、お父さん。
昔のお父さん、僕のこと、覚えてますか?
僕は、元気です。今のお父さんは優しいです。毎日楽しいです。
でも、時々でいいから、貴方の顔が見たいです。
例えフィールドを介してでも良いから、貴方に会いたいです。
そして、僕は今日もまたwi-fiタワーに登るのだ。
終わり
作 2代目スレ>>588-589
最終更新:2008年08月28日 18:04