卵から生まれて、今のトレーナーと旅をしてどれ位経ったんだろう。
LV1だった俺も、今はLV50を越えて、どんどん実力をつけていく。
そんな俺を見て嬉しそうに笑うトレーナーの笑顔が大好きだった。

ある日、トレーナーの友達が訪ねてきた。その時成り行きでバトルをすることになった。
相手が出したポケモンは、俺と同じ種族だった。LVは俺の方が少し高い。
俺はパートナーの期待を裏切る訳にいかない。
だから全力で戦った。のに、負けてしまった。
「お前の相棒、強いのな!」そう言った俺のトレーナーに対して、
それは育て方が違うからな、と言った。
それを聞いたトレーナーが、何やら友達に聞き始めた。
その夜のことだ。トレーナーはパソコンで何かを調べている。
何気なく覗いた画面に映っていたのは、
「個体値」「努力値」「V」…意味は分からないが、何故か胸騒ぎがした。
トレーナーは俺の頭を軽く撫でた後、何やら画面に入力をし始めた。
何かを計っているのだろうか…?
そして、パソコンの画面に表示された数値を見て、「………え」と言った。
とても申し訳ないような気持ちになってしまった。
その意味が分からないまま、翌日パソコンに俺は預けられた。
トレーナーは、育てなおすことを決めたのか、卵を大量に孵化させていた。
ボックスは俺の種族の進化前でいっぱいになり、俺は暫く前に、逃がされた。
今は俺と全く同じ種族の奴が、俺が元いた場所にいる。
トレーナーを怨んでやろうと思ったが、昔の思い出を思い出すと出来なかった。
そんな自分が悔しくて仕方が無い。だから今は強くなって、あいつを見返してやりたいと思う。


作 初代スレ>>148

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最終更新:2007年10月19日 19:29