こんにちは。そしてお久しぶりです。
如何お過ごしでしょうか。
私は今、あなたと初めて出会った思い出の場所で暮らしています。
…此処はよく風が吹き、花も咲き乱れとても美しい場所だと思います。

さて、あの別れの日からもう何日も過ぎました。
…あの、共に旅をし過ごした時間は、今の私にとって、何よりの宝物です。
砂嵐の酷い砂漠を越えたり、海を渡ったり…
ジムリーダーと呼ばれる方々と戦ったこともありましたね。
あの頃は、辛い事や困難な事が多かったですが、
それ以外にも喜びや、初めて見る世界への希望が多かったと思います。
…そういえば、あなたは私に『言葉』と『文字』を教えてくれましたね。
覚えの悪い私が落ち込んでいても、ゆっくり、丁寧に…
私が今、こうして文字で言葉を書けるのは、あなたのおかげです。
本当に、あなたと旅が出来て良かったと感謝しています。

…こんな思い出ばかり語っても仕方ありませんね。
いえ、何故か胸騒ぎがするものですから…
此処最近、何故かよく眠くなるのです。辛うじて起きている、そんな状態です…
それに体が上手く動か無いことが有り、痛みが走るのです。
私はもう十分過ぎるぐらい生きました。

かけがえの無いパートナーと呼べる、あなたにも出会えました。
その事を、何よりも誇りに思います。

…また、眠くなってきてしまいました。
大切な手紙を書いているのに…
それに、いつもより深い眠りにつくような…そんな、気がします。
これが『死ぬ』ということなのでしょうか…
でも、不思議と怖くありません。
多分あなたが、沢山の思い出と愛情を私にくれたからでしょうね。

私は最後まで忘れません。あなたが私を逃がした、そのことに大切な意味があったことを…
あの思い出の数々…あなたが私にくれた沢山の言葉…笑顔…
ああ…手に力が…もしかしたら…これが最後の手紙に…

あと、一つだけ…
私は、あなたが無事で、幸せである事を何よりも祈っています。

私の大好きで大切な人であり、かけがえの無いたった一人のパートナーである、あなたへ。


作 2代目スレ>>103-104

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最終更新:2007年11月02日 16:10