森を出る日

なち柴パート

「…ユル、話がある」
「?」
(森の中に移動、満月 月は見えている)
「俺はこの森を出る」
「!?」
「このままなら、森は朽ちて行くだけだ。俺は森を出て新しい里の在り方を考える。この森は狭すぎる」
「………」
「父さんと母さんにはもう話した。夜明け前に発つ。お前には、一言言っておこうと思って、」
「なら俺も行く」
「!」
「エシムが行くなら、俺も行く」
(月が陰る)
(風鳴り、ヒュウヒュウと弱い)
「俺が行くから、…子供か」:呆れたような表情、視線は逸らしている
「(じっ)」:逸らさない ずっと見ている できれば握りこぶし=意思を見せたい
(強い風、月が現れる)
(ユルの顔が照らされる。目が光る)
(エシム、諦めたような顔)
「…好きにしろ」
「それじゃあ…」:喜び、期待
「出発は明後日にのばす。着いてくるならそれなりの用意をしろ」:目を伏せ気味にして背を向ける
「明後日の夜明け前、ここに来い。遅れれば置いていく」
「!…」(目を開く)「分かった」:きりっとしつつ少し笑みぎみ
「それと親には話をしてこい」:視線をちらとよこす
「うん」:自然な具合で表情を緩く。

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最終更新:2013年03月11日 21:15
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