「やっぱりだ……僕は死なない、僕達は死なない!Never Die!」

 見通しの悪い林の中で上がるボーイソプラノの哄笑。その笑い声は天使のそれを思わせるが、地獄にそんなシロモノがいるわけがない。目を引く銀髪は、彼の双子と同じ色。服と合わせて堕天使を思わせる。

「こんなにも嬉しいことはない。天国に到達したんだ。永遠の天国に!」

 笑い終えた少年は叫び、服に隠した拳銃をくるくると回す。彼の感情と共にその回転数は増していく。

「子を捕まえれば鬼が、守れば親が生きられる。やっぱりシステムは一緒なんだ。どこでだって。」

 回転数の上がった銃をピタリと抑え服へとしまう。少年は理解していた。ようはいつもと変わらない。殺せば良いのだ。役がどうとかは関係ない、最後の一人になればどのみち同じだ。

「姉様も来てるかな?きっと来てるよね。ふふ、楽しみだなあ。」

 かつてロアナプラを震撼させた『厄種』の片割れ、ヘンゼルはチェシャ猫の様な笑みを浮かべた。



【???/00時01分】
【ヘンゼル@BLACK LAGOON】
[役]:子
[状態]健康
[装備]:拳銃
[道具]:なし
[思考・行動]
基本方針:皆殺し
※その他…自分の役・各役の人数・各役の勝利条件・会場の地図・制限時間は全て未把握。
人物情報…ルーマニア革命により行き場を失った孤児達、通称チャウシェスクの落とし子の双子。眉目秀麗であった為に裏ビデオに出演させられ、凄惨な性的虐待を受け、殺人を行わせられる。いつしか双子は己の境遇を受け入れ、人として壊れ果ててしまった。外見不相応な身体能力を持ち、10歳程の外見ながら、10kgを越えるBA
最終更新:2018年06月23日 04:52