「イライラするんだよ……」
浅倉威はゲーム開始初っ端から、近くの建物の壁に拳やら頭突きを食らわせていた。何故なら非常にイライラしていたからだ。
この鬼ごっことやらはどうでもいい。問題なのは自分が鬼ではなく、親として配置された事だった。
浅倉は親の
ルールを理解し、そして今までにないほどのイライラに苛まれる。
はっきり言って親の
ルールが面倒すぎる。
親の勝利条件は人数が子より少なく、かつ子の勝利条件を満たさないといけない。
つまり子を狙う鬼から守る必要があるが、そんな戦いはイライラするだけだ。
ならば鬼や子など放置して、さっさと親を皆殺しにすれば、子の数に対し浅倉一人だけになるので勝利条件を楽に満たせるのではないか。
だが放置した鬼が子を拉致して、勝利条件を満たしてしまえば浅倉の敗北になる。イライラする。
とにかくイライラが溜まる戦いばかりになることは想像に難くない。これでは戦う意味がない。
「……まあいい。皆殺しだ」
そこで浅倉は思い付く。イライラしない画期的な方法を。
それは鬼と親と子の皆殺しだった。
「ガキを二匹キープさえしておけば、後は全員殺せば良い」
子は二匹以上を適当に捕まえて、手足を圧し折るなり捥ぐなりして身動きを取れないようにする。
それから、喉を潰すなりして声を出せなくした後に鬼に見つからない何処かに隠しておいてもいい。
また鬼や親を誘きだすための餌にも使える。
とにかく子を二人維持しておけば、後は戦い続ければ良いだけなのだ。
このゲームでは親は子を守れとあるが、別に生きていればいいのだから状態は問わない。よって特別に守る必要はない。
取り合えず死ななければいい。
あとはもう全員殺し続ければ勝利できるという寸法だ。
更に言えば戦い続けることでイライラを解消できる。
「さあ行くか……祭りの場所へ」
浅倉は不敵な笑みを浮かべ、歩き出した。
【???/深夜】
【浅倉威@仮面ライダー龍騎】
[役]:親
[状態]:健康、イライラ(極大)
[装備]:王蛇のカードデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:ディパック不明支給品1つ
[思考・行動]
基本方針:皆殺し。
1:子を二匹見つけてキープする。
2:北岡が居たら殺す。
※その他
自分の役・各役の勝利条件・制限時間を把握。
『人物解説』
仮面ライダー龍騎のやべーやつ、25歳の凶悪殺人犯。鏡などがあれば王蛇に変身できる。
最終更新:2018年07月09日 09:37