地獄に再現された沖木島の一角に、1人の男が立っている。
 ここで行われる絶望鬼ごっこのルールに当てはめるなら、親にしか見えない男だ。

 しかし実際は違う。
 彼は鬼だ、人を殺さずには居られない殺人鬼だ。
 そしてこの絶望鬼ごっこでも鬼の役でここにいる。

 そんな彼の名は、吉良吉影。

「ふむ、闘争は嫌いだがさすがに今回ばかりは積極的にいかせてもらおう」

 吉良は思った。
 この絶望鬼ごっこ、何の目的で行われているのかは知らないが生き返ることが出来るのなら付き合うのもやぶさかではない。
 美しい手に出会えないかもしれないが、それはここでは我慢しよう。
 だが積極的に殺して回るつもりはない。そんなものは他の鬼に任せておけばいい。
 他は知らないが、私は肉体的には普通の人間だ。銃の一発で死んでしまう。
 ならばどうするか。親の振りをすればいい。
 私の外見は知っている人間以外が見ればどう見ても普通の人間だ。
 まさか私を鬼だと思う奴など知り合いでもない限り居はしない。
 親の振りをして子を主催者本部に連れていくも良し。
 キラークイーンで跡形もなく消しとばすも良し、だ。

「さて、まずは子か親を探すとするか」

 そして吉良は一歩歩き出す。
 己の望む平穏の為、己の身勝手な欲望の為。


【???/深夜】
【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】
[役]:鬼
[状態]:健康、姿は川尻浩作
[装備]:ー
[道具]:四次元っぽい紙袋、不明支給品3つ
[思考・行動]
基本方針:親の振りをしながら鬼以外を始末する
1:まずは子か親を探す

『人物解説』
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部ラスボスのスタンド使い。
一見すると普通のサラリーマンにしか見えないが、実際は人を殺さずにはいられない殺人鬼。
手の美しい女性ばかりを狙い15年間で多くの人間を手にかけ、必要とあらば男性も殺してきた。
性格は、激しい喜びも深い絶望もない、平穏で波のない「植物の心のような生活」を幸福とする。
そのため戦いを嫌い、なるべく避けるように立ち回る傾向にある。日常生活でも目立たないように過ごしてきた。
ただし能力は高く、大抵の事はそつなくこなせる。
最終更新:2018年04月11日 09:15