なぁシュヴィ――もし俺とおまえ、二人で一人だったら、さ……
――なぁ、またゲームしようぜ。今度こそ、勝ってみせるから、さ……
鬼ごっこは、子供の遊びの一つである。
一般的な教養がある者ならば誰もが知っている遊戯の代表的なものとして挙げても良い程の知名度を誇るものだ。
遊戯。そう、これはゲームだ。
今回は―――否。今回も命を賭けた内容であるが、それでもその本質はゲームに違いない。
この理不尽な遊技にも
ルールがあり、役割がある。ただの戦争や殺し合いとは大違いだ。
そしてパラシュートから降りた青年―――リクは生前、自分達が勝つ為に作った
ルールを思い浮かべる。
【一つ】誰も殺されてはならない
【二つ】誰も死なせられてはならない
【三つ】誰も悟られてはならない
【四つ】如何なる手も不正ではない
【五つ】奴らの
ルールなど知ったことではない
【六つ】上記に違反する一切は、敗北とする
この鬼ごっこでも、その
ルールは貫くつもりだ。戦わずして勝つのは困難を極めるだろうし、誰も殺されるなというのは無茶だが……誰にも死んでほしくないから。
大戦で多くのモノを喪った。仲間に死ねと命じたこともあるし、愛する妻すらもその命を大戦で落とした。
「シュヴィ……」
自分は生き返ったが、彼女はどうだろうか。このゲームに参加しているのだろうか?
そして死人を蘇らせられるこのゲームの主催者は何者なのか。
様々な疑問は思い浮かぶが、リクがすることは生前とあまり変わらない。
『ねぇ、二人共何を始める気なの?』
『ゲームだよ。ただの子供の遊びを始めるのさ』
それは生前に義理の姉と交わした言葉。舞台こそ変わったが、リクが成すべきことはただ一つ。
「さあ、ゲームを始めよう」
【???/00時02分】
【リク・ドーラ@ノーゲーム・ノーライフ ゼロ】
[役]:親
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:デイパック(不明支給品2)
[思考・行動]
基本方針:今度こそゲームに勝つ
1:シュヴィを探す
2:仲間を集める
3:誰も殺させないし、死なせない
※その他
大戦時の人間であり、当時は2000人弱の集落を率いていた。龍精種と機凱種が交戦した際の流れ弾で生まれ故郷が壊滅、両親を亡くす。その後はコローネのいた集落にたどり着くが、その集落も後に壊滅し、直後の子供離れした判断力により、僅か13歳にして1000人超の集落の長を任された。2000人を生き残らせるために累計48名の仲間に死ぬことを命じており、その行為に矛盾を抱え日々苦悩していた。
シュヴィによって自分の本心(誰にも死んで欲しくない)を暴かれ、シュヴィと「幽霊」を率いて大戦を終わらせるため、大謀を計略する。大戦を終わらせる決意をした後にシュヴィに求婚し、異種族間での結婚をした。最終的にはシュヴィを犠牲としながらも星の核を貫くことで『星杯』を出現させ、大戦を終わらせたが、リク自身はその余波で消失してしまう。
死亡後からの参戦
最終更新:2018年04月19日 13:18