「なんなんだよ……、鬼ごっこだって……?」
デコの広い男はそう呟いた。
今泉慎太郎。警察官であり、階級は巡査。
無能であることを除けば、ごく
普通の人間である。
思えば彼は多難だった。
上司の警部補や後輩の小男は彼を役立たず扱いする。
大学時代の友人に殺人の罪を着せられたこともある。
上司のパワハラにより自律神経失調症に罹患したこともある。
そしてついにこんな非現実的なゲームに参加させられてしまった。
彼は決して強い人間ではない。
彼は決して賢い人間ではない。
彼は決して嘘をつける人間ではない。
むしろ全てにおいて標準以下である。
しかし、目の前で起こっているこのゲームを見過ごせる人間ではなかった。
とは言ってもどうしたものだろうか。
説明によると、親が帰還するためには子が減る必要がある。
また、子が帰還するためには鬼が全滅する必要がある。
そして、生還できる役は一つだけだ。
つまり、彼が思うにこの鬼ごっこでは
ルール上人死にが避けられないのだ。
(あの人はこんなときどうするんだろうか……)
彼は一方通行とはいえ尊敬・敬愛する上司のことを思い出した。
史上最低のワトソンは、とりあえず己の正義を信じることにした。
この状況ではそれしか信じられるものはないのだから……。
【???/00時02分】
【今泉慎太郎@古畑任三郎】
[役]:親
[状態]:健康
[装備]:警察手帳
[道具]:デイパック(不明支給品1)
[思考・行動]
基本方針:可能な限り参加者を生還させる。
1:子を守る。
2:親を探す。
3:鬼には出くわしたくない。
その他
自分の役、各役の勝利条件・制限時間を把握。
『人物解説』
ドラマ『古畑任三郎』の主要登場人物。演者は西村雅彦。階級は巡査。
主人公の警部補、古畑任三郎の部下であり、彼にこき使われている。
かなり間の抜けた性格をしており、古畑からは「刑事として最低」
「役に立ったことなど一度もない」
後輩の西園寺からは「あんなに役に立たない人がいるとは思わなかった」
などと散々な言われよう。しかし、彼の奇行が事件解決のヒントになったりするなど、まるっきり役立たずというわけではない。
最終更新:2018年05月06日 22:10