「は……?なんだよココ」

キョロキョロと周囲を見渡す小柄な少年。何時の間にか辿り着いた見慣れぬ町並みは、彼の混乱に拍車をかけた。
混乱の中、何気なく其処らにバラまかれているビラを手に取ると、
そこにはアレンジされた『鬼ごっこ』のルールが記載されていた。

(おいおいおい、新手のスタンド使いからの攻撃か! 勘弁してくれよぉ~! おれはもうそんな荒事に関わりたくないんだよォ!)

期せずして修得したスタンドに有頂天になった間田は、そのしっぺ返しとも言うべきか、他のスタンド使いの手により手酷い目に遭った。
つい最近、漸く退院できたばかりである。もう危険な目に遭うのはこりごりだ。

(俺の役は……子?多分子だよな?じゃあ鬼から逃げれば良いのか? 糞、説明がザルすぎるだろコレ!)

(ヤバくなったらおれのスタンドで……あー!駄目だ!人形がない!)

自身のスタンド『サーフィス』は確かに扱いやすいとは言えない。戦闘に限定すれば悔しいが『弱い』と言えるだろう。
しかしスタンドは適材適所、どのような能力も使いようである。
間田のサーフィスも使い方によっては恐ろしい能力と言えるが、発動には等身大の人形が必要であり、所持していたそれは既に破壊され、燃えるゴミとなってしまった。

(チキショウ~!!あるかどうかも解らないが探すしかないのか!!)

「勘弁してくれよ……」

とりあえず人形の代用になりそうな物を探すか、そうビクビクしながら歩きだした。


【???/00時03分】
【間田敏和@ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない】
[役]:子
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:『サーフィス』
[思考・行動]
基本方針:家に帰りたい
1:『サーフィス』に使えそうな人形を探す
※その他
自分の役・各役の人数・各役の勝利条件・会場の地図・制限時間は全て未把握。

人物解説……杜王町に住むスタンド使い。ぶどうヶ丘高校3年C組の生徒。
広瀬康一にシメられたあとの小林玉美によって、存在が明らかになったスタンド使い。
長いボブカットに猫のような目をした、如何にも根暗そうな学生。
マンガが大好きで学校のロッカーにマンガを置いている。本人のスタンド曰く「パーマンを知らないやつとは会話したくねー」とのこと。虹村形兆のスタンドの矢で射抜かれスタンド使いとなった。
性格は執念深く陰湿そのもの。かなり暴力的だが小心者でもあるため、身動きが取れない相手にしか手を上げる事ができない。後に間田の半生を岸辺露伴がヘブンズ・ドアーで読んだ時には、「弱い者をイジめると胸がスッとして気分がいい」などと書いてある始末で、露伴には「最低な奴」「読者に好かれるはずがない」とボロクソに言われた。

『サーフィス』
【破壊力 - B/ スピード - B/ 射程距離 - C/持続力 - B/精密動作性 - C/成長性 - C】

別名「うわっ面」。「うわ」はひらがな表記である。
等身大のポーズ人形に憑りつき、人形に触れた者の姿、仕草、声紋を全てコピーするスタンドである。性格までコピーされるため、大雑把な命令には従うが、本体の間田敏和に忠実という訳ではない。
近距離パワータイプで、パワー・スピードはそこそこ高い。
コピーした本体との見分け方は、サーフィスの方の額についている「+ねじ」である。
コピーされた相手は、数メートル以内でサーフィスと向き合うと同じ動作しか取れなくなる。その際の動作は鏡写しとなり、サーフィスの右腕が動けば、コピー元の左腕が動く。また向き合うと言ってもお互いを認識する必要はなく、サーフィスがコピー元の姿を視認していればいい。また動作させる部位はある程度サーフィスが指定可能であり、サーフィスの支配下にあっても一寸も違わぬような動作をするわけではない。
外見が変わっても中身は木製なのは変わらない為、衝撃で破損することもある。また破損部位は元の木製人形に戻る。
ポーズ人形自体は実物なため、スタンド使い以外でも見ることができ、人形が破損しても本体の間田にダメージがフィードバックすることはない。逆に言えばスタンドを発動するには等身大ポーズ人形が必ず必要となる。
最終更新:2018年05月24日 00:16