1999年度・春学期・
都市経済論(林 宜嗣)70分 一切不可
- 、次の1、2のそれぞれについて、-から-のうち、最も適当と思われる
ものを1つ選びなさい。
1、 経済基盤説について
- 経済基盤説とは地域の発展を供給面から捉えたもので、基盤産業における資本
や労働の成長が地域経済の大きさを決定すると考えている.。
- 経済基盤説とは地域の発展を需要面から捉えたもので、ローカルな市場に対応
する基盤産業の活動が地域経済の大きさや雇用量を決定るると考える。
- 経済基盤説とは海外や国内他地域の経済活動によって決まる基盤産業の活動
こそが地域経済の大きさや雇用量を決定すると考える需要重視の理論である。
- 経済基盤説とは海外や国内他地域の経済活動によって決まる基盤産業の活動
こそが地域経済の大きさや雇用量を決定すると考える供給重視の理論である。
2、 公共投資と地域間格差について
- 1970年代には地域間所得格差は拡大していたが、80年代には公共投資が地方圏に重点配分されたために格差は縮小していった。
- 1970年代には地方圏の地域経済は公共投資に依存していたが、その後、
工場の立地などによって地方圏の経済は徐々に自立を始め、80年代は「地方の時代」と呼ばれるようになった。
- 1970年代に地方圏に重点配分された公共投資によって地域間所得格差は
縮小傾向にあったが、80年代に入ると、増加した公共投資が大都市圏に重点的に配分されるようになったことから、格差は拡大していった。
- 1970年代には向上の地方立地によって地域間所得格差は縮小傾向にあったが、80年代に入ると円高不況によって地方の経済は停渋し、地方圏に重点配分される公共投資が地域間格差縮小の主役となっていった。
- 、以下の( )に適当な用語等を入れなさい。用語については講義で
用いたもの以外の表現でもかまいません。ただし、内容が合っていなくては
いけません。
1、 北海道においては産業基盤方社会資本の( - )は民間資本のそれより
も大きい。このことは北海道においては( - )よりも( - )が相対的に
不足していることを表している。日本のGDPを最大にしようとするなら、産業基盤方公共投資を( -都道府県名)に重点的に配分すればよい。東京と北海道の労働生産性を比較すると、( - )の方が大きくなっている。
これは、( - )において、同じ年度でも( - )が大きくなっているのに加えて、( - )が働くことによって( - )が同じ大きさであっても生産性が高まるからである。
2、 以下の図はオランダの地理学者( -名前)が考えた都市化のプロセスである。
中心都市―――( - )―――大都市圏
- ――― - ――― ++ ―――絶対的集中 都市化
- ――― + ――― ++ ―――相対的集中
- ―――( - )――― ++ ―――相対的分散 郊外化
- ――― + ――― + ―――( - )
- ――― + ――― - ―――絶対的分散 ( - )
- - ――― - ――― - - ―――相対的分散
3、 A:都市の総面積、P:昼間人口、R:民有地の実使用容積立、H:昼間人口1人当たり建物床面積、F:昼間人口1人当たり公共用地面積とするとき、Fを変えないなら、Rを無限大にしたとしても、Pは( - )に限りなく近づいていくだけであり、どこまでも増えるわけではない。
4、 わが国の都市地域は、都市計画法によって市街化地域と( - )に区分される。
また、市街地は現在、利用規制が最も厳しい( - )から工業専用地域までの( -数値)地域に区分されている。このような土地利用規制を( - )制という。
5、 Yt:t期の平均所得、Lt:t期の環境水準とすると、
Yt+1=a+b( - ) b>0・・・・・(1)
Lt=c+d( - ) d>0・・・・・(2)
Yt+1=( - ) ・・・・・(3)
となる。ただし、居住地としての中心都市と郊外との間の相対的な評価はa,bで表される。
- 所得水準が上昇すると、人びとはなぜ郊外に引っ越すのだろうか。理論的に説明しなさい。図もきちんと書いて下さい。
最終更新:2008年07月14日 20:31