98(秋)(河野)

1998年度・秋学期・経済学基礎A(河野 正道)70分 一切不可


【問1】デポジット制について:
100円で缶入りジュースを売っている。缶の生産費は10円であったとする。
空き缶が環境を汚すのでデポジット制を導入しようと計画している。つまり、
缶入りジュースを販売するときに、100円+X円の価格を払い、空き缶を
持ってきたときにX円を返却するというシステムである。ここでX円をいくら
に設定するべきか、という問題を考える。X円が高ければ高いほど、空き缶の
回収率は高くなることは明らかである。では、高ければ高いほどよいだろうか。
高くすると社会経済的にどのような問題が生じるであろうか。
また、社会的に見て最適なXの値はいくらか。
その理由がわかるように述べよ。


【問2】タバコ税が上昇して結果的にタバコの価格が500円ぐらいになると
タバコ税の税収は最大になるとの研究がある。では、日本たばこ産業株式会社
は、現在の税率の元で値上げして500円にすることによって利潤を増大
することが可能であるか。


【問3】A,B,C,D,Eの土地があり、それぞれ面積は等しく1ヘクタール
であった、とする。それぞれ労働者が10人ずつ必要である。
Aの土地では10俵とれる。
Bの土地では8俵とれる。
Cの土地では6俵とれる。
Dの土地では4俵とれる。
Eの土地では2俵とれる。
労働者の報酬は1人あたり10円であったとする。
(設問1)この農産物の供給曲線を求めて図示せよ(要所要所に数字をいれて)
(設問2)需要が20俵なら市場価格はいくらか(完全競争を仮定する)
(設問3)このとき、Aの土地の地代(利潤)はいくらか


【問4】完全競争によって、経済余剰が最大になることを示せ。


【問5】一般的に、教育に国家が補助金を与える根拠は何か。また、
義務教育は小中学校だけであり、高、大はそうでないという根拠は何か。
各自の考えを論理的に図を用いて示せ。


【問6】限界効用逓増のとき、限界代替率が逓増する例を数値的に示せ。
解答用紙の図の枠内にそれぞれの枠に入るべき効用の数値を記入すること。
なお、下段の横の数字はA財の個数、縦の左端の数字はB財の個数である。
双方の個数が0のときは、効用は0とする。





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最終更新:2007年12月09日 22:28
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