06(秋)舟木

2006年度秋学期 キリスト教学B 担当者 舟木 譲 60分 持込一切不可

{Ⅰ以下の各問いについて解答用紙の該当箇所に答えを正確に記入してください。
(配点50点、氏名を記入する際は、欧文でも可)}
①アウグスティヌスの思想が後世のキリスト教に及ぼした影響について、簡潔に2つ述べよ。(3点×2=6点)

②次の短文は、パウロの信仰ならびに宣教活動の特徴を述べたものである。空欄に適切な言葉を埋めよ。(3点×6=18点)(空欄の記号が同じものは同じ語句が入る)

「パウロは、もともとユダヤ人であり、熱心なユダヤ教徒であったが、生まれたところは【イ】という、当時ヘレニズム文化の中心地の一つであった。そのため、ヘブル語のみならず、【ロ(言語名)】も自由に使用することが可能であった。そのため、キリスト教に回心後は、【ハ】国籍を有していたこともあり、地中海の沿岸地域を始めとして、現在の西ヨーロッパのかなりの地域を旅してキリスト教を伝えることが出来た。しかしながら、古代ギリシアにおいてすでに【ニ】を乗り越えてロゴス的な世界観を獲得していたヨーロッパにおいては、今一度宗教的真理を伝えることは困難であった。ただ、パウロはその生育歴もあいまってそうした困難さを十分に理解した上で、宣教活動を行った。それ故、パウロの伝えるキリスト教は極めて明確な自覚を持った宗教的世界観に基づいており、ユダヤ教が有してきた考え方である【ホ】と当時のヨーロッパの思想状況を象徴するヘレニズムが、パウロにおいて融合していったと言えるのである。そしてその後、ヨーロッパでは【ホ】とヘレニズム、そしてアラビア半島で誕生する【ヘ】の3つの考え方がそれぞれに影響を与えながらその独自の世界を形成していくこととなるのである。」

③アッシジのフランシスコが現代に残し、大きな影響を与えているものを二つ記しなさい。(3点×2=6点)

④16世紀宗教改革者の一人であるジャン・カルバン(Jean Calvin)が主張した「予定説」の特色を記したのち、現在における影響を端的に述べなさい。(4点×2=8点)

⑤イギリスにおけるメソジスト教会誕生のきっかけをつくった兄弟の氏名、ならびに教会設立の原因となったイギリスの社会的状況を端的に述べなさい。(3点×3点=9点)

⑥関西学院を創立したアメリカ南メソジスト教会の宣教師の氏名を記しなさい。(3点×1=3点)

{Ⅱ以下の問いに対して解答用紙の該当箇所にそれぞれ400字程度で答えてください。
(配点25点×2=50点)}
①イエスの活動は、イエスの死後、キリスト教という「正典宗教」となり、また、ローマ・カトリック教会のように国家や政治と結びつく組織に変質していくこととなったが、そのように変化していった理由を歴史的に論述せよ。

②ルネサンスから宗教改革に至る経緯を説明した後、宗教改革が世界に与えた影響について論述せよ。

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最終更新:2008年07月18日 00:03
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