Ⅰ 次の資料は,2001年~2005年の自動車メーカー3社の売上額(X)と経常利益(Y)のデータである.なお,いずれも,単位は百億円である.
次のA~Fの空欄を,適切な数値や式,あるいは用語や語句,または文で埋めなさい.
X
―――
136.2
137.2
143.9
144.6
147.6
94.3
96.9
99.3
117.6
134.7
166.8
201.5
219.9
236.5
274.6
Y
―――
8.8
6.7
5.0
4.2
5.8
1.3
3.0
2.5
3.6
4.8
5.8
7.4
9.5
10.7
11.3
A データX,Yに関して、ΣXj=2351.6 ΣYj=90.4 ΣXj^2=409010.8 ΣYj^2=672.38 ΣXjYj=16213.28が得られる.
そうして,平均からの偏差に関して,次の通り計算できる.
Σ(Xj-X_)^2=①
Σ(Xj-Y_)^2=127.56934
Σ(Xj-X_)(Yj-Y_)=②
B 売上額(X)の平均値は( ① )であり,中央値は( ② )である.また,経常利益(Y)の平均値は( ③ )であり,
中央値は( ④ )である.平均値や中央値は,( ⑤ )であるを意味している.
C メーカー各社とも時期によって,売上額であれ, 経常利益であれ,その実績値は大小様々である.
これら格差やばらつきの程度として,まず,( ① )が定義され,そのプラスの平方根である( ② )が一般的である.
この( ② )について,売上額(X)の値は53.68で,経常利益(Y)の値は( ③ )と計算できる.ただし,これらを直接比較して,直ちに売り上げの格差が大きいとは言い切れない.
そこで,格差の指標として( ④ )を採用する.( ④ )について,売上額Xの値は0.342で,経常利益Yは( ⑤ )と求められる.
この結果から,格差・バラツキの程度は売上額Xの方が( ⑥ )といえる.
D 売上額Xと経常利益Yとの間に,どのような,またどの程度の関係があるかを見るため,( ① )を計算すると,その値は( ② )である.
ところが,この数値を関係性の指標とするのは必ずしも適切ではない.2変数の関係性の程度とは別に,変数それぞれの( ③ )の程度が反映してしまう可能性があるからである.
そこで,より適切な関係性の指標として,( ④ )を算出するのがよい.データから( ④ )の値を具体的に求めると,( ⑤ )が得られる.
従って,売上額と経常利益との間には,( ⑥ )の関係が認められる.
E 売上額Xと経常利益Yとの関係式 Y=α+βX を求めるため,計算方法に( ① )を用いる.
この方法の考え方は,( ② )の2乗和が( ③ )になるよう,回帰係数α,βを決定するものである.
この方法によれば,
( ④ )=ΣXj ・・・(1)
( ⑤ )=ΣXjYj ・・・(2)
の2式からなる,正規方程式と呼ばれる連立方程式から,α,βの値を計測する.
データから,売上額Xと経常利益Yとの関係式を具体的に求めると,Y=( ⑥ )+0.0506・Xが得られる.
F 2004年当時,1兆5千億円の売り上げがあるメーカーが稼得する経常利益は,( ① )億円と予測できる.
他方,円高になって,売り上げが5%だけ変化したとすると,経常利益は,( ② )億円程度,( ③ )すると予測される.
Ⅱ 次の表は,ある事業所の大勢いる中から抽出した勤労者の勤続年数X(単位は年)と月収Y(単位は万円)のデータから作成した.
表中の空欄a~dを適切な数値で埋めなさい.そして,以下に掲げた叙述の中にある空欄を,適切な数値あるいはでうめなさい.
Y↓ X→ |
0~10 5 |
10-20 15 |
20-30 25 |
30-40 35 |
|
fk・ |
Yfk・ |
Y^2fk・ |
10~20 15 |
0.100 |
0 |
0 |
0 |
|
0.1000 |
1.5 |
22.5 |
20~30 25 |
0.1125 |
0.1000 |
0.0125 |
0 |
0.2250 |
5.625 |
140.625 |
30~40 35 |
0.1125 |
(a) |
(b) |
0 |
0.1875 |
6.5625 |
229.6875 |
40~50 45 |
0.0250 |
0.1500 |
0.1125 |
0.0500 |
0.3375 |
15.1875 |
683.4375 |
50~60 55 |
0 |
0.0125 |
0.0625 |
0.500 |
(c) |
6.875 |
378.125 |
60~70 65 |
0 |
0 |
0 |
0.0250 |
0.0250 |
1.625 |
105.625 |
f・j |
0.3500 |
0.3125 |
(d) |
0.1250 |
37.375 |
1560.00 |
Xf・j |
1.75 |
4.6875 |
5.3125 |
4.375 |
16.125 |
|
|
|
X^2f・j |
8.75 |
70.313 |
132.82 |
153.13 |
365.003 |
|
|
|
ΣΣXj Yk fkj=696.25
上の表は,一般的に,に変量( ① )分布表と言う.
表中に記されている「f・j」は( ② )と言う.また,式ΣΣXjYkfkjに現れる「fkj」は,( ③ )といわれる.
下線を引いた数値を用いて,通常,統計学的に意味のある指標を求める.
37.375からは,( ④ )を求める.上のデータで,その値は( ⑤ )である.
1560.00を用いて,データを同じ単位を持つ( ⑥ )を求める.上のデータから,その値は( ⑦ )である.
696.25を用いて,2変量の関係性の程度を示す指標を求める.この指標の絶対値は1以下であるが,具体的にその値を,( ⑧ )である.
注)―――――――
1)記号^は右肩の上付文字の意味で使っています.例:X^2 はXの2乗です.
2)記号_は上付の横棒の意味で使っています.例:X_ は平均値を表すいわゆる「エックスバー」です.
3)文中の小文字のjとkは下付文字です.
R
最終更新:2008年07月25日 18:53