2009年度・春学期・
マクロ金融論 (平山 健二郎) 60分 持込一切不可
A 次の括弧の中に当てはまる適当な言葉を回答欄に記入しなさい.[ ]内の指示に従うこと.(各2点)
1.私の金融資産は必ず誰かの( 1 )となっており,経済全体では金融資産の総残高は(1)の総残高に等しい.従って一国経済に残る純資産(国富)は( 2 )だけとなる.
2.経常収支と資本収支を足すと( 3 )となる.ということは経常収支が黒字だと,資本収支は( 4 )である.
3.貨幣の三つの機能とは,( 5 )・( 6 )・( 7 )である.貨幣量(マネーサプライ)の具体的な定義はいくつかあるが,M1(エムワン)は( 8 )+( 9 )と定義される.
4.貨幣数量説によると,貨幣量が倍になると( 10 )も倍になる.所得は変化品しない.この性質を貨幣の( 11 )性と呼ぶ.
5.時間選好率の高い人は,それよりも利子率が低いと貯蓄を( 12 ).
6.名目GDPと実質GDPの対前年変化率がそれぞれ1%と3%の時,GDPデフレータの対前年変化率は( 13 )%である.
7.毎年10円の配当が永久に支払われ続けると期待できる株式の理論価値は( 14 )円である.ただし,インフレはなく割引率は2%と仮定せよ.
8.平成不況のもと,企業の投資( 15 )率は低いし,将来不安からの家計の( 16 )も低いので,超低金利になるのも無理はない.
9.実質利子率と名目利子率から( 17 )を引いたものである.
10.インフレの弊害の一つは所得が意図しないで( 18 )[漢字四字]される点である.
11.「流動性の罠」に陥ると( 19 )は無力になると考えら得る.なぜなら,それ以上( 20 )を下げられないからである.
B 次の括弧に当てはまる適当な言葉を下の語群から選び,その記号を答えよ.(各1点)
金融政策の効果をIS/LMモデルで分析してみよう.まず,IS線とは( 21 )市場の均衡をもたらす所得と,( 22 )の組み合わせのすべてであり,その傾きは( 23 )である.(21)市場が超過供給になる領域はIS線よりも( 24 )の領域である.LM線は( 25 )市場の均衡をもたらす所得と,(22)の組み合わせのすべてであり,その傾きは( 26 )であるが,(25)市場が超過供給になる領域はLM線よりも( 27 )である.中央銀行がマネーサプライを増やすとLM線は( 28 )にシフトする.その理由は,(25)市場の超過供給を解消するために( 29 )が増えるか,( 30 )が下がる必要があるからである.その結果,IS線との交点で示されるマクロ均衡が移動する.
もし,投資の利子率弾力性が低いと,IS線の傾きは( 31 )になり,(30)が下がり方も( 32 )なるが,所得は( 33 ).設備が( 34 )になる不況時はこのような事態が発生することが予想され,平成不況での( 35 )の無力は致し方ないことなのかもしれない.
金融政策により貨幣量を固定すべきか,( 36 )を固定すべきか,という問題を分析したのはプールであった.彼の分析によれば,( 38 )を固定した方が,( 39 )の安定化につながる.ミルトン・フリードマンは( 40 )の成長率を一定に保つべきだと主張したが.彼の主張は「マネタリズム」と呼ばれている.
<選択肢>
財政政策,金融政策,通貨政策,右上がり,右下がり,右側,左側,
財,労働,債権,貨幣,流動性,利子率,所得,物価,
きつく,ゆるく,大きく,小さく,あまり増えない,大きく増える,
全く増えない,貨幣量,過剰,投資,停滞,低金利政策,過小
C 次の概念をそれぞれごく簡単に説明しなさい.(各5点)
貯蓄と投資
フィッシャー効果
中央銀行の機能(3つ)
金融政策の中間目標
イールドカーブと逆イールド
グッドハートの法則
利子率と債券価格の関係
公定歩合操作の二つの効果
以上
R
最終更新:2009年07月25日 23:06