2006(春)(田中)

2006年春 金融論 田中
I. つぎの各文の内容が正しければ〇、そうでなければ×を記入せよ。各1点
1) 債権利回りが上昇するときは、債権価格は低下する。
2) 流動性とは、いかに容易に現金に換えられるかを示している。
3) 証券会社のディーリング業務とは、顧客の証券売買注文を取り次ぐ業務である。
4) トービンのqとは、企業価値を企業収益で割った比率である。
5) 株主によるコーポレートガバナンスは、株式保有の集中度が高いほど強い。
6) 実質金利とは、名目金利を物価水準で割ったものである。
7) 他の条件が等しいならば、PERが低い株には割安感があり、新たに株を購入したい投資家にとっては魅力的である。
8) 小切手は、決済手段である。
9) コール・マネーとは、コール市場に資金を運用していることを意味している。
10) 紙幣とは、日本政府が発行している法貨である。

II. 括弧にあてはまる最も適当な語句を記入せよ。各2点
  • 間接金融では、最終的借り手が発行した(1)を金融機関が買い、その金融機関は(2)を発行することで最終的貸し手から資金を調達する。
  • 信用秩序の維持を目的として、金融機関を規制する政策を(3)政策と呼ぶ。
  • 短期金融市場は、インターバンク市場と(4)市場に分かれる。さらに、インターバンク市場は有担保(5)市場、無担保(5)市場、(6)市場に分かれる。
  • (7)取引とは、買戻し条件付で売ったり、売り戻し条件付で買ったりする取引のことである。
  • 貨幣には、交換手段、(8)、価値尺度という3つの機能がある。
  • 生命保険会社は株式会社とは限らず、(9)会社のものも多い。
  • 普通預金や当座預金などは(10)預金と呼ばれ、定期性預金と区別される。

III. つぎの計算問題を解け。*計算過程の式がない、あるいは式が間違っている場合は0点とする。各4点
1) 償還まであと2年の債権を、90万円で購入した。額面は100万円で、利息は年4万円である。
  この債権の直接利率と流通利回りを求めよ。ただし、単利計算で求めること。
2) 2006年7月25日の金融市場をみると、1年物利回りが1%、2年物利回りが2%であった。
  金利の期間構造が純粋に期待仮説に従うとすれば、2007年7月25日の1年利回りは何%になると市場が予想しているといえるか。
3) 配当が毎年6円の株がある。今、市場金利が5%であったとすると、この株の割引現在価値は何円か。
  (つぎの問題のようなリスクプレミアムを考えないとする)
4) 配当が毎年6円の株がある。株式投資にはリスクがあるので、投資家は1%のリスクプレミアムを要求するとする。
  市場金利が5%であったとして、この株の割引現在価値を求めよ。
5) 銀行の信用創造理論を利用して、つぎの計算をせよ。
  いま、法廷準備率が1%で超過準備を銀行は保有していないとする。
  本源的預金が1万円預け入れられたとき、貨幣はどれだけ増加するか。
  (現金の流出は考えない。また、増加額には、最初の本源的預金も算入して求めよ。)

IV. 銀行が果たす資金仲介機能について、下記のキーワードをすべて用いて、できるだけ詳しく論ぜよ。50点
キーワード 資産変換、情報生産、情報の非対称性、契約の不完備性、モラルハザード、逆選択、信用割当@wikiへ

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最終更新:2007年12月09日 22:35
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