1996年度・春学期・
経済学基礎B(藤井 和夫) 持ちこみ一切不可 70分
1.ヨーロッパの国際商業の主要商品の香辛料と銀と穀物と毛織物と綿織物について、
その
経済史的な意義をそれぞれ説明せよ(15行以内。30点)。
2.①社会主義経済、②市場の拡大、③商品経済の基本的性格、④熱帯産品、⑤経済学の中の
経済史の意義のテーマの中から1つを選び、それに関する講義の中でもっとも印象に残った
内容またはトピックについて、藤井の見解と対比しながら自分の意見を述べよ
(15行以内。30点)。
3.次の中から2問を選択して答えよ。 (記号を明記すること。計40点)
A.ヨーロッパでは中世から近代にかけて次第に「個人」が開放されたという。「共同体」や
「利潤動機」などと関連づけながら、(1)個人開放の要因を簡単に述べ(5行以内)、
(2)その歴史的意味を説明せよ(5行以内)。
B.経済の発展をめぐる諸見解について、(1)歴史学派の経済学とマルクスの経済学の
共通点を述べ(5行以内)、(2)マルクスの経済学とロストウの理論の共通点と
相違点を述べよ(5行以内)。
C.南北問題について、(1)「従来の考え方」から「新しい考え方」への変化を説明し
(6行以内)、(2)東アジアの工業化を例に、新しい考え方の問題点について説明せよ。
(4行以内)。
D.パックス・ブリタニカについて、(1)その構造を説明し(5行以内)、
(2)なぜイギリスがそれを形成できたのか歴史的な観点から説明せよ(5行以内)。
E.中世について、(1)なぜ「自由を奪われ虐げられた暗黒の時代」というイメージと、
反対に「暖かい人間関係と相互扶助の理想的な時代」というイメージが生まれたのか理由を
説明し(6行以内)、(2)それについて、「都市の生活」を例にあげながら、
自分の考えを述べよ(4行以内)。
※アフォ関学生さんご提供。
最終更新:2007年07月29日 18:16