2000年度・秋学期・
経済学基礎C(篠原 久)70分 一切不可
5題のうち、2題を選択しなさい。
なお、解答にあたっては、それぞれの問題の末尾のキーワードのうち、少なくとも三つ以上を用いること。
- アダム・スミスの時代背景と学問体系に言及しつつ、彼の近代社会のコミュニケーション原理の特徴について
述べなさい。
キーワード:スコットランドとイングランド、道徳哲学、富と徳、
自己規制、自己利害関心、中立的な観察者の共感
- 『国富論』の編別構成について詳しく論じ、スミスの経済学体系の特徴と課題について述べなさい。
キーワード:交換性向、節約本能、農業の子孫としての製造業、
アメリカ植民地問題、資本蓄積、政府の役割
- カール・マルクスにおける自然観・人間観、および歴史観に言及しつつ、彼の思想体系における
「労働」(もしくは「生産」)の意義について論じなさい。
キーワード:真実の富、自然との物質代謝、疎外された労働、
生産力と生産関係、自由時間
- 「貨幣の資本への転化」、「剰余価値の生産方法」および「資本制蓄積の一般的傾向」の内容に
言及しつつ、マルクスの経済学体系の特徴について論じなさい。
キーワード:G-W-G’、労働力の価値、相対的剰余価値、相対的過剰人口
- J.M.ケインズの時代背景に言及しつつ、彼の主著『一般理論』の概要とその理論的帰結
(政策的課題)について論じなさい。
キーワード:投資と貯蓄、有効需要の原理、限界消費性向、
結合の誤り、第一次世界大戦、金利生活者
最終更新:2007年07月29日 18:50