番外編: ALTTP Randomizer

作品名 ALTTP Randomizer
使用媒体 ROMファイル(SFC)

概要

ALTTP Randomizerとは、SFCソフト「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」の改造ROMで、名前の通りSFCゼルダを基にアイテム配置のランダマイズを行った作品である。
SFCのROMなのでZC内の作品ではないが、発想は恐らくZCでのRandomizerから得たものであり、(製作者は違うが)派生作品として取り上げることにした。
入手方法は諸事情もあり調べてもらえればすぐわかると思うので割愛。

ゲームルールはSFCゼルダと全く同様で、ダンジョンを攻略しペンダント・クリスタルを集め最終的にガノンを倒せばクリアとなる。
が、アイテムがランダム化されているため、序盤にマジカルミラー・フックショット・ハンマーなどと言ったアイテムが手に入ることもあり、通常の攻略手順を踏まずに先へと進めることもできる。
基本的に宝箱から出てくるアイテム・NPCからもらえるアイテムなどは全てランダム化されている。ので、大宝箱を開けて1ルピーだとかは当たり前で、ビン売りのおじさんから銀の矢を貰えたりなどと言った無茶苦茶な展開もある。
ダンジョン中では小さな鍵・マップ・コンパス・大カギは元々のダンジョンに設置されている数だけ用意されており(もちろん詰みにならない程度にランダム化はされている、が、開ける鍵の場所によっては詰みが発生してしまうこともある。)、それ以外のアイテム(大宝箱のアイテムだけでなく爆弾などの小アイテムも)に関しては外の世界も含めてランダム化されると言った仕様になっている。
更に、最新バージョンではペンダントとクリスタルの配置や悪魔の沼・カメイワでの使用メダルなどもランダマイズされており、光の世界→闇の世界といった順番にクリアする必要もなく(むしろ配置次第では順番通りクリアできないことも多い)、極端に言えばクリスタルが配置されたダンジョンだけクリアすればガノンの塔へ向かえるという配置もあり得る。
また現状ではマップ生成の際に多数のモードが有り、バグ未使用で詰まることがなく進められるCasual Mode、軽度の(とは言ってもかなり高度なものも含まれる)バグが必要なMiner Glitch Mode、すり抜けバグ等の重度のバグを利用した上で進むMajor Glitch Mode、その他自分で条件をカスタムできるモードもあったりする。

評価点

  • ランダマイザーならではの楽しみ
宝箱を開ける度にドキドキできると言った楽しみ方はまさにランダマイザーの醍醐味であり、初代と比べてアイテムが貰える場所が圧倒的に多いために新しい場所に行けるようになる度にアイテム収集に熱が入る。
主要アイテムだろうが平気で極地に配置されることもあるので、必須アイテムを見つけるために総当りで探しに行かなくてはならないケースも多々あり原作の知識も大いに問われる。

難点

  • 段階制すっ飛ばしのシステム
これは原作の仕様上仕方ないのだが、アイテムのアップグレードに関しては例えば青ブーメランの前に赤ブーメランが手に入ってしまうなどと言った順序の崩壊が起きることが多い。
当然だが後に取った下位アイテムは全くの無意味になり、それらが単なるハズレアイテムとなるためガッカリ感がある。
(ちなみにZC内のRandomizerでは仕様として先に取ったアイテムが下位になるようにスクリプトで制御されている。)

その他

本作の魅力としては何と言ってもタイムアタック要素を多大に秘めている点である。
序盤のアイテムの出方次第で行ける範囲が大きく変わってくるので、入手アイテムの組み合わせでどのダンジョンを攻略できるのか、またどのルートで行けばよりアイテムの回収効率がいいか等を瞬時に判断しなければならず、通常のタイムアタックとは違ったリアルタイムの戦略性を持っている点が非常に面白い。
ただ当然ながら毎回違った配置になるので一人でクリアタイムを詰めてもあまり意味がなく、同じ配置のファイルを用いて複数人でクリアタイムを競う、という使われ方をしている。
2017年6月現在ではALTTP Randomizer Tournamentという大会も行われており、世界の神トラTAガチ勢が対戦している模様をリアルタイム配信やYoutubeでの動画でアップされているので、興味のある方は是非見てほしい。
また本作に関する詳しい攻略や、配信動画に関する解説などは別記事で行うので、気になる方はそちらも参考にしてほしい。

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最終更新:2023年04月03日 00:03