黎明期の黒っぽい皮膚のエルフの副種族から派生したドラウは、悪と堕落の道に落ちた女神ロルスに従い、地上世界を追放された。現在、彼らは、“ロルスの道”を模倣して、アンダーダークの奥深くに独自の文明を築いている。またダーク・エルフとも呼ばれるドラウは、磨き上げた黒曜石のような黒い肌と、真っ白か、かすかに黄色っぽい髪の毛を持つ。一般的に、彼らは非常に青白い瞳を持ち(白と見間違えられるほどに青白い)、かすかに薄紫色、銀色、ピンク色、あるいは青色がかっている。彼らはほとんどのエルフよりも小さく、やせ気味の傾向がある。
ドラウの冒険者は稀であり、この種族はすべての世界に存在するわけではない。君がドラウのキャラクターをプレイできるかどうかはダンジョン・マスターに確認すること。
能力値上昇:
君の【魅力】の値は1上昇する。
上級暗視(Superior Darkvision):
君の暗視の距離は120フィートある。
太陽光への過敏性(Sunlight Sensitivity):
君、君の攻撃の目標、あるいは君が知覚しようとしている対象物が直射日光の下にあるなら、
攻撃ロールと視覚に頼る【判断力】〈知覚〉判定に“不利”を受ける。
ドラウの魔法(Drow Magic):
君は
ダンシング・ライツの初級魔法を修得している。君が3レベルに達すると、1日1回
フェアリー・ファイアーを発動することができる。5レベルに達すると、1日1回
ダークネスも発動することができるようになる。これらの呪文に関する君の呪文発動能力は【魅力】である。ここでの1日1回の意味は、この特徴でこれらの呪文を発動するには大休憩を取り終えなければならない事を意味している。
ドラウ武器の訓練(Drow Weapon Training):
君はレイピア、ショートソード、そしてハンド・クロスボウに習熟している。
1つの名高い例外さえなければ、ドラウ種族は普遍的に罵倒されることであろう。彼らの堕落した社会は、蜘蛛の女神ロルスを讃える事に心を奪われており、かの女神は貴族家が地位を得るために殺人や家族の皆殺しを行なうことを認めている。ドラウは地上世界に住む種族は奴隷としての他には何の価値もない連中だと信じて育ってきている。
しかし少なくとも1人のドラウがこうした枠組みを破っている。フォーゴトン・レルム世界における、北方のレンジャー、ドリッズド・ドゥアーデンは、弱く無害な人々の善良なる守護者としての役割を果たすことを証明した。自らの出自を拒絶し、彼を恐怖と嫌悪で見る世界をさまよったドリッズドは、彼の足跡に続き、アンダーダークの故郷における悪の社会から離れて暮らす道を探そうという、こうした数少ないドラウたちの手本である。
ドラウは地上世界に暮らす種族は下等で、奴隷として以外には価値がないと信じこまされて成長している。良心というものを身につけ、他の種族のメンバーと協力する必要性を見出したドラウは、特に彼らがしばしば憎悪を受ける立場にある場合など、それによって偏見というものをなくすという事が非常に難しいという事を悟る。
出典:『Player's Handbook』
最終更新:2016年09月12日 23:29