機知の学会(バードの学会)

College of Wit
“機知の学会”は鋭い舌鋒とすばしこい指先を持つ風刺のきいたトリックスターであるが、彼らは単なる道化師ではない。彼らの任務は真実を見出し、その結果がどうなるかに関わりなく、それを暴き立てることにあり、それゆえに彼らのユーモアには刺すような鋭さがある。居酒屋の中、街道沿いの辻、あるいは王宮の中で芸能を行なう彼らは、その才能を駆使して聴衆を笑いの渦に巻き込み錚々たる大喝采を浴びたりするが、聴衆はみな、後になって彼らが抱えているあらゆる事柄の真実に疑問を抱くようになる、たとえば、地元の寺院の聖職者たちの信仰心といったことから、王に対する彼らの忠誠心といったものだ。
これらのバードたち自身の忠誠心は、真実、知識、そして美しさを追求するという点にあり、君主への忠誠や、単一の神格の教義に従うといったことにはない。これらのバードを布告官や助言者として雇っている貴族は、そのバードが抜け目ないというよりは正直者であることを知っている。“機知の学会”のバードは地元の祭日や国家の祝日に集まり、そこで腐敗を暴きだし、嘘を明らかにし、権威者の尊大な姿をからかう傾向がある。
機知の学会
レベル 特徴
3 恍惚の芸能
6 骨抜きにする機知
12 疑念の種子
15 恐怖鼓舞
18 混乱の種子

恍惚の芸能

Fascinating Performance
君は“バードの芸能”の新しい使用方法である“恍惚の芸能”を修得する。それを演じている間、君に敵対的ではない50フィート以内にいる各クリーチャーは、そのターンの開始時に、君のバード呪文のセーヴ難易度に対する【判断力】セーヴィング・スローを行なわなければならない。セーヴに失敗すると、その目標は君によって魅惑状態に陥り、その芸能が終了するか、あるいは目標がその半径の外に出るまで持続する。魅惑状態の目標は移動することも、アクションを取ることもできず、【判断力】〈知覚〉判定は“不利”を被って行なう。
もし君か他のクリーチャーが武器を抜いたり、振り回したり、あるいは呪文を発動したりしたなら、魅惑状態の各クリーチャーはその効果を終了させるために1回の新しい【判断力】セーヴィング・スローを行なうことができる。もし目標の誰かがダメージを受けるか、他の何らかの負傷を受けたなら、この効果は彼ら全員の分が終了する。
もし君が君自身以外の誰かに影響を及ぼす攻撃を行なったり呪文を発動したりしたなら、この効果は終了する。君かそれによって影響を受け得る任意のクリーチャーが現在戦闘に従事しているなら、君はこの“バードの芸能”を使用することはできない。

骨抜きにする機知

Eviscerating Wit
6レベル時、君は“バードの芸能”の新しい使用方法である“骨抜きにする機知”を修得する。君はそれを演奏することで、敵の心の中に疑念の種を植え付け、辛辣な侮辱や人を傷つける風刺を使って彼らの自身を喪失させる。
それを演じている間、君の50フィート以内におり、君の言う事を理解できる敵対的な各クリーチャーは、そのターンの開始時に、君のバード呪文のセーヴ難易度に対する【魅力】セーヴィング・スローを行なわなければならない。セーヴに失敗すると、そのクリーチャーはその芸能の距離内にい続ける間、あらゆる能力判定に“不利”を受ける。
セーヴに成功すると、そのクリーチャーは10分間この芸能に対する完全耐性を得る。

疑念の種子

Seeds of Doubt
12レベル以降、君は敵の中に疑念の種子を植え付けることができ、彼らに君を攻撃することを躊躇わせる。アクションとして、25フィート以内にいて君の声を聞くことができる1体のクリーチャーを選ぶ。1分間の間で最初にそのクリーチャーが君を攻撃や有害な呪文の目標にしようとしたときに、その者は最初に君のバード呪文のセーヴ難易度に対する【判断力】セーヴィング・スローを行なわなければならない。セーヴに失敗すると、その者は新しい目標を選ばなければならず、そうしないとそのアクションは失敗になってしまう。この効果は、君を直接に目標としないような呪文効果、たとえばファイアーボールの爆発などからは君を守護しない。
もし君が攻撃を行なったり、自分自身以外の誰かに効果を及ぼす呪文を発動したりすると、この効果は終了する。魅惑状態になることがないクリーチャーはこの効果に完全耐性を有する。

恐怖鼓舞

Inspire Dread
15レベル時、君は“バードの芸能”の新しい使用方法である“恐怖鼓舞”を修得する。君はそれを演奏することで、敵の心に恐怖の感覚を這い入らせることができる。
それを演じている間、君の50フィート以内にいる敵対的な各クリーチャーは、そのターンの開始時に、君のバード呪文のセーヴ難易度に対する【判断力】セーヴィング・スローを行なわなければならない。セーヴに失敗すると、そのクリーチャーはその次のターンの開始時まで恐怖状態に陥る。
セーヴに成功すると、そのクリーチャーは10分間この芸能に対する完全耐性を得る。

混乱の種子

Seeds of Confusion
18レベル時、君はコンフュージョン呪文を修得し、それは君の修得呪文数の勘定にはいれない。また、君はコンフュージョンを1日1回呪文スロットを消費することなく発動することができる。
コンフュージョンを発動するとき、君を中心とする半径25フィート以内にいて、君が選択した複数のクリーチャーに影響を及ぼすことができる。加えて、君が発動したコンフュージョン呪文の影響を受けているクリーチャーがいる限り、君はアクションを使ってコンフュージョン呪文が作り出す振る舞いの1つを選択することができる。君の次のターンの開始時から、君のコンフュージョン呪文の影響を受けている全てのクリーチャーが、そのターンの開始時にd10をロールして決定するのではなく、君が選択した振る舞いをするようになる。

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最終更新:2014年06月06日 20:11