091913版
ここに紹介するルールは、キャラクターたちが古代の墳墓に潜ったり、商人の邸宅に忍び込んだり、古代都市の廃墟と化した街路を歩いたり、恐るべきドラゴンとの戦いに奮闘したり、抗戦する都市間に和平を仲介したり、その他冒険者が行なうあらゆる事柄を解決する際に持ち上がるさまざまな状況をカバーしている。
常に端数切り捨て
このゲームにおいて数値を割るときには常に歯数は切り捨て処理をする。たとえ端数が0.5以上であったとしてもである。
クリーチャーのサイズ分類
戦闘中、クリーチャーは戦場において様々に異なる空間を占有する。1体のオーガは幅10フィートの橋を通せんぼすることができるし、一方で1ダースのゴブリンたちはストーム・ジャイアントを取り囲むことができる。クリーチャーのサイズは、そいつがどれだけの大きさの空間を占め、どれだけ遠くまで攻撃を届かせることができ、そしてどれだけの数の敵がそいつを取り囲むことができるのかを決定付ける。
サイズ |
接敵面 |
周囲 |
相当数 |
超小型 |
2.5×2.5フィート |
8 |
1 |
小型 |
5×5フィート |
8 |
1 |
中型 |
5×5フィート |
8 |
1 |
大型 |
10×10フィート |
12 |
1.5 |
超大型 |
15×15フィート |
16 |
2 |
巨大 |
20×20フィート* |
20 |
2.5 |
* あるいはそれ以上 |
接敵面:クリーチャーが占有する範囲をフィート単位で示したものである。クリーチャーの接敵面は実際の物理的な寸法を表現したものではなく、ゲーム内で自身のものとしている空間を示している。人間は5フィートの横幅を持つ訳ではないが、その幅の空間を、特に戦闘において、占有しているのである。もし人間が5フィート幅の戸口に立っているなら、他のクリーチャーはその人間が通してくれない限り、その戸口を通過することはできない。
クリーチャーは自分自身のサイズよりも1段階小さいクリーチャーにとって十分な接敵面の空間に無理やり入り込むことができる。そうした空間に無理やり入り込むときには、5フィート移動するのに追加で5フィート分の移動コストを要する。無理やり入り込んでいるとき、クリーチャーは攻撃と【敏捷力】セーヴィング・スローに対して“不利”を受けると共に、その者に対する攻撃には“優位”が付与される。
周囲:この列の数値は、そのクリーチャーの周囲5フィートにどれだけの数の中型サイズ・クリーチャーが囲むことができるかを示している。
相当数:異なるサイズ分類のクリーチャーが1体の敵を囲んでいるとき、機会攻撃範囲内に何体が占めることができるかを決定する際、1体のクリーチャーが中型サイズ・クリーチャー何体分に相当するかを示している。
たとえば、8体の中型サイズ・クリーチャーは仲間の中型サイズ・クリーチャーを取り囲むことができる。2体の巨大サイズ・クリーチャー(それぞれが中型サイズ2.5体分に相当)と2体の大型サイズ・クリーチャー(それぞれが中型サイズ1.5体分に相当)が1体の中型サイズ・クリーチャーを取り囲むことができる。
照明
D&Dにおいては、キャラクターは大きく分けて3段階の照明に出会う。
明るい光
明るい光は通常の光とも呼ばれる。たとえどんよりした昼であっても明るい光を提供するし、松明、ランタン、火、その他の光源であっても、特定の距離まで明るい光を提供する。ほとんどのクリーチャーは明るい光の中で通常通りに見とおすことができる。
薄暗い光
薄暗い光は暗がりとも呼ばれる。薄暗い光の範囲は、通常、松明などの明るい光と暗闇の周辺の境界線に現れる。薄暗い光は日没時や夜明けの直前などにも一般的である。特に明るい満月の夜などは、地上を薄暗い光に包みこむであろう。
薄暗い光の範囲は軽度の視認困難となる。
暗闇
暗闇は一面曇った空の下の夜や、照明されていないダンジョンや地下納骨堂の領域内などで一般的なものである。ときに、魔法が暗闇の領域を作り出すことがある。
通常のクリーチャーは暗闇の中では一切見とおすことができず、事実上盲目状態になる。暗闇の範囲は重度の視認困難となる。
息を止める事と溺れ
もしキャラクターが(能力判定に失敗した結果ではなく)意図して水中を泳いでいるなら、そのキャラクターは彼あるいは彼女の【耐久力】修正値あたり1分間(最低でも30秒間)息を止めておくことができる。
水中で息が尽きたキャラクターは(通常は判定に失敗したことによる危険として)溺れ始める。溺れている間、キャラクターは拘束状態となる。アクションとして、溺れているキャラクターは溺れを止めるために【筋力】〈運動能力〉判定を行なうことができる。そうするための難易度は最低でも13であり、水の状態がより困難な判定であるとするにふさわしい状況であるならもっと高くなるかもしれない。溺れているキャラクターは彼あるいは彼女の【耐久力】修正値に等しいラウンド数(最低でも1ラウンド)が経過する前に息を吸わなければならず、さもなければ気絶状態に陥る。いったん気絶状態に陥ったなら、溺れているキャラクターは彼あるいは彼女の残っている
ヒット・ポイントすべてを失う。キャラクターは瀕死状態となり、息を吸うことができるまでは(地上に連れ出されるか、魔法の能力で水中呼吸できる能力が与えられるかするまでは)安定化もしないし、ヒット・ポイントを回復することもない。いったんキャラクターが息を吸うことができたなら、失われたヒット・ポイントを回復させる通常の手段を用いてそのキャラクターを蘇生することができる。
最終更新:2014年06月13日 22:39