Dungeons & Dragonsゲームのプレイはこの基本パターンに従って展開される。
1.DMが状況を説明する。DMはプレイヤーたちに対し、彼らの冒険者がいる場所と、彼らの周囲にある物を説明し、彼ら自身がとりうる基本的な選択範囲を提示する(部屋から外に通じる扉はいくつあるのか、テーブルの上に何があるのか、居酒屋には誰がいるのかなど)。
2.プレイヤーは彼らが行ないたい事について説明する。ときに、1人のプレイヤーがパーティ全体を代表して発言することもあり、たとえば「我々は東の扉を試すよ」といった具合である。また別のときには、冒険者たちはそれぞれが別々の行動を行なう:1人の冒険者が宝箱を捜索している間に、2人目は壁に刻まれた秘密のシンボルを調査し、3人目はモンスターを見張り続ける。プレイヤーたちは順番を決める必要はないが、DMは全部のプレイヤーの言に耳を傾け、彼らの行動の結果がどうなったかを決定する。
ときに、
作業の解決は簡単なことである。冒険者が部屋を横切って歩いたり、扉を開けたりしたいのであれば、DMは扉は開いたと告げ、向こう側に辿り着いたと告げるだけで良い。しかし扉には鍵が掛かっているかもしれず、床には死をもたらす罠が隠されているかもしれず、あるいは他の何らかの状況によって、冒険者が作業を完遂することが困難になっているかもしれない。このような場合、DMが何が起こったかを決定し、しばしば行動の結果を決定するためにダイスのロールに頼ることになる。
3.DMが冒険者の行動の結果を述べる。結果を告げることはしばしば別の決定の地点へと導き、ゲームの流れはステップ1へ戻ることになる。
このパターンは冒険者たちが用心深く廃墟を探険しているときであろうと、狡猾なプリンスと会話しているときであろうと、あるいは強大なドラゴンとの生死を賭けた戦闘に取り組んでいるときであろうと維持される。ある特定の状況、特に戦闘の際には、行動はより体系化されており、プレイヤー(とDM)はターン制を取ってそのアクションを選択し、解決する。しかしほとんどの時、プレイは流動的で柔軟性があり、冒険の状況に応じて行なわれる。
しばしば冒険のアクションはプレイヤーとDMの想像力の中で行なわれ、舞台の設置はDMの言葉による説明に依存する。DMによっては雰囲気を作るための助けとして音楽、アート、あるいは録音した効果音などを使うのを好む者もおり、多くのプレイヤーとDMはさまざまな冒険者、モンスター、その他の彼らがゲーム中に演じるキャラクターの声音をまねたりする。ときにDMは、プレイヤーたち全員がどこにいるのかをきちんと把握するための助けとして、地図をきちんと並べ、場面に関わる各クリーチャーを表す各クリーチャーのコマやミニチュア人形を使うかもしれない。
出典:『Player's Handbook』
最終更新:2016年09月12日 22:43