2レベル以降

キャラクターが冒険をこなし、困難を克服するに従い、彼あるいは彼女は経験を積んでいき、それは経験点という形で表現される。経験点の合計が一定値に達したキャラクターはその能力を向上させる。この向上をレベル上昇と呼ぶ。
キャラクターがレベルを獲得するとき、彼あるいは彼女のクラスはしばしばクラスの説明に記載されている通りに追加の特徴を与えてくれる。これらの特徴の中には、君の能力値を向上させてくれるものがあり、2つの能力値をそれぞれ1ずつか、あるいは1つの能力値を2上昇させてくれる。能力値を20を超えて上昇させることはできない。加えて、各キャラクターの習熟ボーナスは特定のレベルにおいて上昇する。
君がレベル上昇するときには、追加1ヒット・ダイスを得る。ヒット・ダイスをロールし、ロール結果に【耐久力】修正値を加算して、その合計をヒット・ポイント最大値に加える。あるいは、君のクラスの項目に示されている、ダイス・ロールの平均値(端数切り上げ)である固定値を使用することもできる。
君の【耐久力】修正値が1上昇したなら、君が有している1レベルにつき1ポイントヒット・ポイント最大値が上昇する。たとえば、ブルーノーがファイターとして8レベルになったとき、彼は【耐久力】の値を17から18に上昇させ、【耐久力】修正値は+3から+4に上昇した。それにより、彼のヒット・ポイント最大値は8上昇する。
「表:キャラクターの成長」は君が1レベルから20レベルまでレベル上昇させるために必要とされるXPと、そのレベルにおける習熟ボーナスについて要約してある。各レベルで君が獲得するそれ以外の成長内容については、君のキャラクターのクラスの説明にある情報を参照すること。

ゲームの段階

「表」キャラクターの成長」にある背景色による色分けは、ゲームの4つの段階を示している。この段階にはそれらと関連するいかなるルールも存在しない;これらは、キャラクターがレベルを獲得していくにしたがってゲーム内容がどのように変化していくかの全般的な説明に過ぎない。
第1段階(レベル1~4)では、キャラクターたちは事実上駆け出しの冒険者である。彼らは特定のクラスのメンバーとして、彼らを定義づける特徴を学んでいるところであり、その中には、彼らの成長にしたがってそのクラスが与えてくれる特徴に影響を及ぼす重大な決定が含まれる(ウィザードの秘術の伝統やファイターの戦闘訓練アーキタイプなど)。彼らが遭遇する脅威は比較的小さなものであり、通常は地方の農場や村などへの危険となる程度のものである。
第2段階(レベル5~10)では、キャラクターたちは自分というものと確立する。多くの呪文の使い手はこの段階に入った最初に3レベル呪文を利用できるようになり、ファイアーボールやライトニング・ボルトといった呪文によって、魔法のパワーの新たな境界線を超えることになる。この段階では、多くの武器を使用するクラスが1ラウンドに複数回攻撃することが可能になる能力を得る。これらのキャラクターは重要人物となっており、都市や王国に脅威を与える危険に立ち向かう。
第3段階(レベル11~16)では、キャラクターたちは大方の一般人には遥かに及ばず、冒険者たちの中でも特別だと言えるほどのパワーを獲得するに至る。11レベルになると、多くの呪文の使い手は6レベル呪文を利用できるようになり、それらの中のいくつかは、それ以前においてはプレイヤー・キャラクターたちに全く不可能であった効果を生み出すものがある。他のキャラクターたちは、さらに多くの攻撃を行なうことが可能になったり、そうした攻撃によって、より劇的な効果を引き起こしたりできる特徴を得る。このような協力な冒険者たちは、しばしばその地域全域や、大陸全域に対する脅威と対面する。
第4段階(レベル17~20)では、キャラクターはそのクラスの特徴における最頂点に達し、彼ら自身が英雄的(あるいは敵役的)なアーキタイプと化す。世界の命運や、多元宇宙の基本構造そのものすら、彼らの冒険の中では秤にかけられることになるだろう。
表:キャラクターの成長
経験点 レベル 習熟ボーナス
0 1 +2
300 2 +2
900 3 +2
2,700 4 +2
6,500 5 +3
14,000 6 +3
23,000 7 +3
34,000 8 +3
48,000 9 +4
64,000 10 +4
85,000 11 +4
100,000 12 +4
120,000 13 +5
140,000 14 +5
165,000 15 +5
195,000 16 +5
225,000 17 +6
265,000 18 +6
305,000 19 +6
355,000 20 +6

出展:『Player's Handbook』

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最終更新:2016年09月11日 17:15