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ちょっとアレなエンディング



~もしもお兄ちゃんのビデオがアレなビデオだったら~



そそり立った僕の充血部に彼女はゆっくりと体を重ね…ると思ったその時、彼女はいきり立った僕のモノを思い切り踏みにじった。
「へっ?」
僕は、一瞬何が起こったか判らなかった。が、次の瞬間、ずしんと堪えようのない痛みが局部を襲い、全身から脂汗が吹き出る。
「いっ、痛ぇぇぇぇぇぇぇーーーーーっ!?」
「こんなみっともないものをいきり立たせて!何を期待しているのかしらこの犬めが!」
「ええっ!?」
「いいえ…命令すらろくに守れない…おまえなんか犬以下だわ!」
「ええええええええっ!?」
「おまえのような出来の悪い犬には調教が必要ね!いらっしゃい!」
「お、おおおおおおいこら待てっ、やっ、やめろーーーっ!!」
「何を偉そうに!それが人に物を頼む態度かしら!?(バシッ)」
「痛ぇっ!ストップストップストップーッ!!おいこら、一体何なんだそれは!?」
「えええっ?ち、違うんですかっ!?」
「違うとかいうレベルの話じゃねぇぞ!何がどうなったらそうなるんだよ!?」
「でもっ、お兄ちゃんのビデオってこういうのばっかりだったし………」

………さ、佐伯聡め………前からヘタレな奴だとは思っていたが…………あいつ、ドMかよ!?
しかし、奴に関する資料を見る限り、奴の女は物静かそうでとても女王様なタイプじゃなかったが………
そう思いながら目の前の佐伯優子に目を移す。奴がどういう目でこの妹を見ていたのか、想像に難くない………
佐伯聡。無茶しやがって………僕としては大災難だが、奴は今頃草葉の陰で地団駄を踏んでいる事だろう。安らかに眠れよ、佐伯聡。

「私、何か…違ってたんですか…?」ふと見ると、泣きそうな怒ったような顔を僕に向けている佐伯優子。
「違う!何から何まで大間違いだ!ちょっと常識で考えれば何かおかしな事ぐらいわかるだろうがこの馬鹿女!!」
ピシッ。
「………僕にビデオの通りやって見せろって言ったのは青山さんですよ………?(ゴゴゴゴゴゴゴ)」
「ひっ!?」
「人に物を頼んでおきながら何ですかその態度は!?」
「ひいいいいいっ!?」
「それが私に愛を誓った者の態度なの!?」
「あっああああ愛してます愛しています、海よりも深く山よりも高くどこまでもどこまでも愛していますぅぅっ!!」
「本当ですか?」
「へっ?」
ころっと態度が変わった彼女の、今までとは打って変わった心細げな表情が僕の目の前にあった。
「今度こそ、私の愛を受け入れてくれるんですね?」
ぱぁーっ、と彼女の表情が晴れる。その笑顔に、青山は恐怖した。
アポロン様の犬としてそれなりの修羅場をくぐってきた青山だったが、今、始めて、本当の恐怖の存在を知るのだった。
「う…受け入れます………全面的に受け入れます……永遠の愛を誓います(棒読み)」
「青山さん、嬉しいっ!それじゃ、続き………しましょ!」
「ひっ!?ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

ここに一生佐伯優子に傅くことが決定した青山透。
この日、奥富の冬の空には、彼の悲鳴とも歓喜ともとれない叫び声がいつまでもいつまでもこだましていたとか。


最終更新:2006年12月13日 21:12
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