トガの国はメシュカル島の北部に位置し、武略、武門を貴ぶ国である。
また血族で固められた貴族階級の結束は固く、一点集中攻撃、突破力は他の追従を許さない力を持っていた。
ダンドールと共に最後まで残ったが、ダンドールが最後に残ったのはトガの有利とされていた血族の結束の高さが敗因だと考えられる。
血族以外を認めず信じなかった事から、雇った傭兵や地位を得た者から反発心が起こり、もしもトガが最終的に勝利を得ても立身出世は望めないと思った者からダンドールに寝返って行った。
二国が争う中、トガは最後に残った自領最大の街アセルアンに籠り、徹底交戦の構えを見せた。
しかし時はトガに無く、街を全て封鎖し鼠が出る隙間も無く包囲し、投降を呼びかけたがそれは一切無視された。
トガの力を認めるダンドールは敢えて力押しせず、包囲戦で時間を稼ぎつつ自領と成った部分の政務に力を注いぎ盤石の体勢を作り上げる。
それと同時にアセルアンは酸鼻を極める様な状況におかれていた。
食料はおろか水さえも断たれたアセルアンでは、人肉を喰らい、生き血を啜って僅かな人々が人外として闊歩し、その凄惨が極みに達した時にアセルアンの民はトガを見限りダンロールへ組みする事を決した。
痩せ衰えたトガとその一族に勇者としての名を残し延命を考えていたダンロールであったが、人民はそれを許さず公開処刑をダンドールに求め、ダンドールはそれを渋々認めたと言われている。
二国体勢になっても、トガは七公三民の税率は変えず、寧ろ自領が犯される度に民の税を減らし民の忠誠度を上げる事に躍起になったが、時既に遅く二国の対立が始まって中盤では資本力の弱さがたったと考えられる。
また、人材不足に困り
フェルボンの国(南)から流れた傭兵を多く抱えてしまった事も敗因の一因かもしれない。
最終更新:2012年08月23日 22:22