最初の村は、バルーズ山脈最南端に位置する村で固有名詞は無く、ただ最初の村として皆が認識している。
バルーズ山脈以北では最大の村であり、交易所、武具を扱う店から食料を扱う店、バルーズ山脈以北では全ての物が此処に揃っていると考えても過言では無い。
また自分が狩猟した物の売買において、此処では最大の値段で売買出来る事から多くの民が此処に集う。
とは言え、此処まで遠征する苦労も考えれば、村まで来る行商人を待つ方が得策の地域もある。
ただし、遠方になれば成る程、自分の獲物は安く叩かれ、行商人が売る物の値段は吊りあがって行くのは自明の理だ。
交易所、宿泊施設は共同財産として認識され、村の管理者(纏め役)として常に10人以上の者が村を管理している。
この管理人から指示された命令は村に足を付けている者は拒む事は出来ず、小屋の修理から鶏の世話まで、それに従わなければ成らない。
だたし、管理者も恒久的な命令は行えず、一定の成果が認められる命令、期間が絞られた命令しか行えない。
バルーズ山脈以北で最大の価値を持つ者は金銀宝玉では無く、この地で取得できない塩であり、それは金銀と同等の価値で取り扱われる。
だがその質を認める者も多く、質の悪い塩は敬遠され、特に価値のあるのは赤みが強い岩塩である。
それを求める為には死すら厭わないと言われ、小指ほどの赤みを帯びた岩塩の為に自らの腕を切って捨てた者も居る程である。
最終更新:2012年08月23日 22:39