Halma

ハルマ(Halma)

ルール

 ハルマは、古代ギリシャ語で「跳躍」を意味する、2人または4人用のボードゲームです。
 1883年ないし1884年に、ジョージ・ハワード・モンクス(George Howard Monks)によって考案されました。

 盤は縦横16マスで、線によって陣地が仕切られています。
 マス同士は縦・横・斜めに隣接しており、線で仕切られた各プレイヤーの陣地が盤の隅に設置されます。
 2人プレイでは、プレイヤーの陣地は各々19マスで、それぞれ盤の対角に設置されます。
 4人プレイでは、プレイヤーの陣地は各々13マスで、それぞれ盤の四隅に設置されます。

 2人プレイでは2色(一般的に黒と白)、4人プレイでは4色の駒を用います。
 各プレイヤーは相異なる色の駒をそれぞれ同数、自分の陣地に配置します。
 初期配置は、各プレイヤーの陣地の全てのマスが自分の駒で埋まった状態となります。

 ゲームの目的は、全ての持ち駒を盤の隅にある自分の陣地からその対角にある相手の陣地へと移動させることです。
 各ターン、プレイヤーは持ち駒の1つを隣接するマスに動かすか、隣接する駒を1回以上連続してジャンプする操作によって動かします。

 先手を適当な方法で決め、プレイヤーの各ターンは、自分の駒の1つを以下のいずれかの方法で動かすことで終了します。
 ①隣接するマスに1回動かす:
  自分の駒を隣接する空のマスへと移動して、ターン終了となります。
 ②隣接する駒を1回以上連続してジャンプする:
  隣接する駒はそれが誰の駒であれ、反対側の着地先のマスが空いていれば跳び越せます。
  自分の駒を、隣接する駒を跳び越して、反対側の空いているマスへと移動します。
  跳び越された駒は何の影響も受けず、そのまま盤上に留まります。
  ジャンプの後、同一の駒を用いてさらにジャンプを続けることもでき、いつターンを終了しても構いません。

 一度相手の陣地に到着した駒を再び陣地の外へ出すような手は禁止されており、出したままターンを終了してはいけません。
 相手の陣地の全てのマスを自分の駒で埋めた状態でターンを終了すると、そのプレイヤーの勝利となります。
 それ以外の場合、プレーヤーのターンが終了するとその左隣のプレイヤーにターンが移ります。

 駒をジャンプする動きはチェッカーに似ていますが、跳び越された駒が取られたり除かれたりせず、ジャンプが可能な場合に必ずしもジャンプしなくてよいなど、異なる点があります。
 ハルマを基にした「ダイヤモンドゲーム」は、1892年にStern-Halma(ドイツ語で「星形ハルマ」)として売り出されました。
 米国では後に「チャイニーズ・チェッカー」として売り出されましたが、中国と歴史的な関係はなく、チェッカーでもありません。

 縦横8マスまたは縦横10マスの盤を使用するバリエーションがあり、それぞれ各プレイヤーは10個または15個の駒を用います。
 どちらも2人プレイに向いており、一定の手数の後に自分の陣地にまだ駒が残っていた場合、自動的に負けとなるルールもあります。
 (縦横8マス版では30手、10マス版では50手)

最終更新:2018年04月15日 15:13