タフル
ルール
タフル(Tablut)やフナファテフル(Hnefatafl)は、5世紀初頭から遊ばれている、バイキングのゲームです。
スカンジナビア半島から、スコットランド、アイルランド、アイスランド、ロシアなどで広く普及しており、バイキングが欧州からインド、ペルシャ、イラクへ持ち込んだと言われています。
非対称な2人用包囲・脱出ゲームで、黒と白に分かれてプレイします。
黒が包囲側で先手、白がキングを持つ脱出側で後手になります。
中央に「キングの領域」のマスがあり、白のキングがいます。
その周囲には白のガードが複数個並んでおり、さらにその外側に黒の兵士が複数個並んでいます。
盤の大きさや初期配置にはバリエーションがあります。
縦横9マスの「Tablut」の場合は、
①白のキング:1個(中央)
②白のガード:8個(キングの上に2個、下に2個、右に2個、左に2個、それぞれ直列)
③黒の兵士:16個(盤の上側に4個、下側に4個、右側に4個、左側に4個、それぞれ三角配置)
※中央と四隅に「キングの領域」があり、中央が開始位置、四隅が脱出位置です。
全ての駒は、ルークと同じ動き(縦横に任意の距離を移動)をします。
駒を飛び越えることはできません。
キング以外の駒は、中央の「キングの領域」のマスを通過することはできますが、そのマスに留まることはできません。
(キング以外の駒は、四隅にも入れないルールもあります)
敵駒を2つの味方駒で、縦または横から挟むと捕獲できます。
四隅に居る駒は、その駒を移動できないように縦と横を押さえることで捕獲できます。
キングも他の駒と同じように、相手の駒を取ることができます。
なお、相手の間に自ら入り込んだ場合は、捕獲されません。
敵のキングを捕獲する場合は、四方向を囲まなければなりません。
盤の端や「キングの領域」の隣にいる場合は、三方向を囲まれると捕獲されます。
黒が先手です。
白のキングを盤の四隅に脱出させるか、黒の駒を全て捕獲した場合、白の勝ちとなります。
白のキングを捕獲した場合、黒の勝ちとなります。
<バリエーション>
Brandubh |
ブランドゥ |
アイルランド |
7x7 |
Ard-Ri |
アール・リ |
スコットランド |
7x7 |
Fitchneal |
フィッチネル |
アイルランド |
7x7 |
Tablut/Tafl |
タフル |
フィンランド/スカンジナビア半島 |
9x9 |
Tawlbrydd |
タウルブライド |
ウェールズ |
11x11 |
TawlbryddII |
タウルブライド |
ウェールズ |
11x11 |
Small Hneftafl |
小フナファテフル |
北欧 |
11x11 |
Large Hneftafl |
大フナファテフル |
北欧 |
13x13 |
Alea Evangeli |
アレア・エヴァンゲリ |
アングロサクソン民族 |
19x19 |
最終更新:2018年04月15日 15:41