ハト

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ハト - (2016/05/21 (土) 00:33:19) の編集履歴(バックアップ)


  • 鳩は、卵が孵る約二日前程から胃の前に素嚢と呼ばれる器官ができ、
   ここから分泌される「素嚢乳」とよばれる分泌液を口から雛に与える性質がある。
   この器官はオスメスに関わらず生成される。
   非常に栄養価が高く、この素嚢乳を英語で「ピジョンミルク(鳩の乳)」と呼ぶ。
   なお、ハト目の鳥のほか、フラミンゴにも素嚢は形成されるとのこと。

  • プリニウス『博物誌』第十巻に、ハトは雛鳥のためにノドの奥に塩気のある土を詰めてきて
   雛鳥の嘴の中に吐き出してやる、そうすると雛鳥は食物をとるのに適する状態になる、という記述がある。
(もしや、上述のピジョンミルクの事を指しているのか)


  • 平安時代、八十歳を超えた老臣に対して、朝廷から鳩の杖というものが下賜される習わしがあったという。
   握り部分を鳩の形にしたもの。鳩は食物をのどにつかえさせてむせる事がないためだとか。




      参考文献

『平家物語(四)』
『動物誌(上)』アリストテレス
『イソップ寓話集』
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』