「平原遺跡」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「平原遺跡」(2013/09/04 (水) 03:12:19) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
・[[福岡県]]糸島市に所在。
・同遺跡にある方形周溝墓の1号墓より、副葬品として39面の銅鏡が出土した。
これは一つの墳墓から出土した鏡の数としては日本最大(2013年現在)。
・また、そのうちの四面は、超大型の内行花文鏡で、直径はいずれも46.5cm、重さが7950g(約8kg)。
・また、ここで発掘された内行花文鏡のうち一面には、銘文に「長宜子孫」とあるものが含まれる。
この鏡は、発掘についての報告書『平原弥生古墳』の中で「八咫鏡」に比定されたもので、一考の余地があると云々。
・他、出土した方格規矩四神鏡32面のうち、31面にはおぼ同じ内容の銘文が刻まれていた。
「尚方作竟(鏡)真大巧 上有仙人不知老
渇[さんずいに欠]王(玉)泉飢食棗 保」
意味としては、「官の工房、尚方で作った鏡はまことに大いに巧みである
その図文の上には仙人がいて、老いることを知らない。仙人は渇えると玉泉を飲み、
飢えると棗を食べて生活をしている」といったところ。
・他に、この平原遺跡では「陶氏作鏡」ではじまる銘文を持つ鏡が最低六面は確認されている。
古墳時代に発掘された鏡の銘に「陳氏」「張氏」「周氏」は知られているが、「陶氏」は見られないという。
参考文献
『日本神話の考古学』森浩一
#amazon(4022612584, image, text)
・[[福岡県]]糸島市に所在。
・同遺跡にある方形周溝墓の1号墓より、副葬品として39面の銅鏡が出土した。
これは一つの墳墓から出土した鏡の数としては日本最大(2013年現在)。
・また、そのうちの四面は、超大型の内行花文鏡で、直径はいずれも46.5cm、重さが7950g(約8kg)。
・また、ここで発掘された内行花文鏡のうち一面には、銘文に「長宜子孫」とあるものが含まれる。
意味は「とこしなえに子孫によろし」、すなわち「永久に子孫は続くであろう」の意と考えられる。
この鏡は、発掘についての報告書『平原弥生古墳』の中で「八咫鏡」に比定されたもので、一考の余地があると云々。
・他、出土した方格規矩四神鏡32面のうち、31面にはおぼ同じ内容の銘文が刻まれていた。
「尚方作竟(鏡)真大巧 上有仙人不知老
渇[さんずいに欠]王(玉)泉飢食棗 保」
意味としては、「官の工房、尚方で作った鏡はまことに大いに巧みである
その図文の上には仙人がいて、老いることを知らない。仙人は渇えると玉泉を飲み、
飢えると棗を食べて生活をしている」といったところ。
(zsphereコメント:つまり、方格規矩四神鏡が神仙思想=個人の長生を刻んでいるのに対して、
内行花文鏡は「長宜子孫」=血筋の永続を刻んでいるという事。
[[コノハナサクヤヒメ]]と[[イワナガヒメ]]の対立構図と類縁を感じるけれど……)
・他に、この平原遺跡では「陶氏作鏡」ではじまる銘文を持つ鏡が最低六面は確認されている。
古墳時代に発掘された鏡の銘に「陳氏」「張氏」「周氏」は知られているが、「陶氏」は見られないという。
参考文献
『日本神話の考古学』森浩一
#amazon(4022612584, image, text)