- 『今昔物語集』巻第二十で、藤原良相(よしみ)が死んで閻魔の前に連れ出されたのを、
篁が閻魔に進言して助けた話あり。
篁が藤原良相を助けたのは、以前に受けた恩義のためと語られる。
承和五年(
838年)の遣唐使派遣の際に、篁は大使である藤原常嗣ともめた末
病と偽って乗船を拒否、嵯峨上皇の怒りを買って隠岐に流された。
その際、上皇は死罪を主張したのを、刑を減じたのが良相だったという。
- その隠岐への遠島の際に詠んだのが、「わたの原 八十島かけて漕ぎ出ぬと~」の歌。
最終更新:2010年10月29日 10:23