阿漕ヶ浦

  • 三重県津市東部の海岸一帯を指す。

  • かつて伊勢神宮に供える魚を獲るための場所で、一般には禁漁区だったが、
   とある漁夫がこれを犯して魚を獲り、捕えられたという伝説を持つ。

  • 『古今和歌六帖』に
   「逢ふことをあこぎの島に曳く鯛のたびかさならば人も知りなむ」と、
    また『源平盛衰記』に
   「伊勢の海あこぎが浦に引く網も度重なれば人もこそしれ」などと載せる。

  • また、謡曲「阿漕」がこの伝説に材を取っている事で著名。

  • 「アコギな商売」などと言う場合の「阿漕」もこの伝説が語源という。

  • 他、「悪事は必ず露見する」の意味で「阿漕ヶ浦で網を曳く」ということわざが人口に膾炙したとか。



      参考文献

『日本伝奇伝説大事典』
『世界ことわざ辞典』


最終更新:2016年09月09日 04:46