安徳天皇

  • 1178年(治承二年)旧暦十一月十二日に生まれる。

  • 諱は言仁親王。


  • 『平家物語』巻第三「公卿揃」の段に、安徳天皇が生まれた際、男児であれば南側に甑を落とすところ、
   誤って北側に落とし、のちに慌てて南側に落とし直したという記述があり。
   こうした記述から、安徳天皇女性説などが出て来たのではないかと云々。

  • 『平家物語』巻十一、覚一本「剣」の段に、
   ある博士(陰陽博士)の話として、安徳天皇はヤマタノオロチの生まれ変わりで、
   スサノオノミコトに奪われた霊剣(天叢雲剣)を惜しんで、
   人王八十代の後、八歳の帝となって剣と共に海に還ったのだ、とする憶説を載せる。

  • 一方『愚管抄』では、安徳天皇が、平清盛が厳島明神に祈りださせた子であり、
   厳島が竜王の娘神である事から、安徳天皇も海に還ったのだ、と論評しているとか。



      参考文献

『平家物語(三)』
『平家物語(十一)』


最終更新:2014年09月23日 03:07