ヘレネが「悲しみも怒りも消し、あらゆる苦悩を忘れさせる秘薬」を酒に混ぜる場面がある。
この秘薬は「たとえ父母の死に遭おうとも、また面前で兄弟またはわが息子が刃物で殺されて、
目の当りそれを見ようとも、その日のうちは頬を涙で濡らすことが絶えてない」と記述されている。
この秘薬を阿片であろうと推定する説が古来有力視されている。
ちなみにこの秘薬は、メネラオスとヘレネが
エジプトへ漂流した際に、トンの妻ポリュダムナから
贈られたものであると記述されている。
参考文献
最終更新:2014年08月10日 00:46