緒方惟栄

  • おがたこれよし、と読む。

  • 惟義とも。また、覚一本『平家物語』では維義と記述されている。

  • 『平家物語』巻八に、九州から平家を追い落とす活躍をしたことが描かれている。

  • 同書巻八「緒環」の段に、緒方氏の由来として、とある山里の女と高知尾明神(高智保神社の祭神)と
   契って生まれたのが惟栄の五代前の先祖である、とする逸話を載せる。
   内容は『古事記』崇神天皇記にある意富多多泥古出生の神話と同じ筋で、
   夜毎現れる男の襟につけた糸を辿ると、豊後と日向の国境にある優婆岳のふもとの岩屋に至り、
   そこで全長十四、五丈の大蛇であったという。
   後に生まれた子は、母方の祖父の大太夫(だいたゆう)に養育され、
   手足に大きなあかぎれがあったことから「あかがり大太(だいた)」と呼ばれた、という。



      参考文献

『平家物語(八)』



最終更新:2014年09月08日 04:42