洪水神話

  • 神々により(多くは地上に住む人間の、人倫の乱れへの懲罰として)洪水が起こされ、
   一部の(多くは男女一組の)善良な人間以外の生き物を洗い流し、
   その後残った人々が後世の人類の祖となった、という筋の神話。

  • オウィディウス『変身物語』巻一にこの洪水神話が語られており、
   生き残ったのはデウカリオンピュラの夫妻。
   また洪水が退いた後、神託により後ろ向きに石を投げたところ、その石が柔らかく肉となり
   新しい人間となったとし、また石が変じた故に、人間は石のように頑健で労苦に耐える種族となったのだとする。
(zsphereコメント:日本のイワナガヒメコノハナサクヤヒメの話とはずいぶん違うのなぁ。
             この辺は、洋の東西で生命観がだいぶ違う、という事なのかしら)



      参考文献
『変身物語(上)』オウィディウス



最終更新:2014年09月09日 02:34