有馬温泉

  • 兵庫県神戸市にある、関西を代表する温泉。
 『日本書紀』にも登場し、奈良時代には行基によって温泉寺も創建されているという。

  • 温泉寺の鎮守神・女躰権現に由来する禁忌があったという。
 女躰権現は三輪明神の妻だったが、夫の浮気に業を煮やし、家を出て有馬に鎮座。
 のちに夫が詫びをいれたが聞き入れず、大嵐を起こしたという。
 その時に三輪明神が身に付けていた白笠、白羽矢、夏毛行謄(なつげのむかばき)、
 そして葦毛馬が禁忌となったという。

  • 永禄三年(1560年)、大坂の岸和田城主、十河一存(そごうかずまさ)が
 葦毛馬の禁忌に触れて落馬、死亡したという伝説がある。
 ただし、史実では永禄四年に病死したとされる。

(『魔界と妖界の日本史』上島敏昭)



最終更新:2011年08月08日 10:59