忠臣ヨハネスは鳥の話を解することができたので、鳥たちの話から自分が仕える若い王が新しく迎えた妃の
危機を知り、身を挺してそれを救うが、かえって疑われた末、身の証をたてると引き換えに石になってしまう。
なんでも物知りの王様は、昼食後に蓋をしたお皿を持ってくる習慣があり、その皿の上を誰も知らない。
ある時ごけらいがどうしても見たくなってこれをこっそり開けると中に白へびが入っており、
これを一切れ切り取って口へ入れると、動物たちの言葉が聞き分けられるようになる。
→とあるスイスの伯爵が息子を偉い先生のところに送り出すが、息子は犬、鳥、蛙の言葉を習ってきたと言い、
役立たない事を教わってきたと怒った伯爵は子供を家来に命じて殺そうとする。逃れた息子は
山犬がたむろする古城に一晩泊ることになるが、犬の言葉を解してかえって黄金を得る。
さらに蛙からローマ法王になると言われ、白いハトの助けでその通りになったと。
蛇の子たちを養ってやったため、寝ている間に蛇たちに両耳を舐められ、鳥の声を聞き分けられるようになり、
やがて犠牲獣の臓腑による占いを習い、
アポロンに出会うなどした結果、並ぶ者のない予言者となったという。
参考文献
『完訳グリム童話集1』
『ギリシア神話』アポロドーロス
最終更新:2015年05月29日 20:18