- 感染キャリアになり得るのは、哺乳類すべて、および一部の鳥類。
- 発症した場合の死亡率はほぼ100%であることが知られる。
- 症状は興奮状態になるか、麻痺症状を起こすかに分かれる。
牛などはこの病気にかかると麻痺症状を起こす場合が多いため、人間への感染原因になるケースは少ないとか。
逆に犬の場合は興奮状態になるため、人間への感染原因に最もなりやすい。
- 都市部では自由行動できる犬などにより流行する場合が多い。
一方、森林型の流行もあり、森の中に棲む多様な動物によって散発的に感染が引き起こされる。
この場合にしばしば発生源となる動物として、
コウモリ、
スカンク、
アライグマや
キツネなどがある。
- プリニウス『博物誌』第七巻に、女性の月経に関する記述の中で、
「それ(下り物)を舐めるとイヌは発狂し、毒が染み込んで、それに咬まれると治らない」という記述を載せている。
狂犬病を直接指す記述ではないが、そのようにも読める。
- プリニウス『博物誌』第八巻に、シリウス星が輝いている期間にはイヌの狂犬病は危険で、
そういう状況下のときに咬まれると人に狂犬病を起こすからだ、と記述している。
(既に狂犬病を発症している犬がシリウス星が加害ている時期に咬むと危ないという話か、それとも
犬の状況に関係なくシリウス星の時期に犬にかまれると人が狂犬病になるとしているのか、どちらともとれるような)
- また『博物誌』第八巻の続きの記述では、イヌの尾が噛み千切られたり、生後40日で尾の最後の関節が
切断されると、脊髄が取り除かれるので尾は再生されないし、その犬は狂犬病にかからない、としている。
参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』
最終更新:2016年04月08日 17:55