→娘の生んだ子が自分に代わって王となる、と夢見を予兆として信じた
メディア国王
アステュアゲスが、
ハルパゴスに子を殺すように命じるが、ハルパゴスは牛飼いのミトラダテスにその子を
山中に遺棄するように命じて渡し、ミトラダテスは妻がたまたまその時死産した子の遺骸を身代わりにして
この子を育てた、これが後の
キュロスであるという。
この、キュロスの育ての母親となった牛飼いの妻はギリシア語でキュノ、メディア語でスパコと言い、
犬(キュナ)にちなむ名になっている。
一説に、これはもともと山中で犬に育てられるという話であったのを、合理的に解釈しなおした結果ではないかともいう。
(なおヘロドトスは、逆に犬に育てられたとする伝説の方を後から創作されたものと書いている。)
参考文献
『歴史(上)』ヘロドトス
最終更新:2015年07月16日 17:45