尻尾のある人間

  • パウサニアス『ギリシア案内記』第1巻第23章
   →カリアの人エウフェモスがパウサニアスに話した内容によると、彼の船が風によって航路を逸れ、
    多くの無人島がある中に存在するサテュリデス諸島(サテュロスの島々)にたどり着いてしまい、
    そこの原住民に襲われたという。
    その者たちは「ちりちりの赤毛で、尻には馬に見劣りしない尻尾が生えている」という。
    サテュロスたちは船内の女を狙ったので、船員たちがとうとう異民族の女を一人
    船の外に放り出すと、サテュロスたちはその女に乱暴狼藉をはたらいたとか。


   →小ジャヴァ島(スマトラ島に比定)に関する記述の中で、
     体は毛に覆われておらず、ただ犬の尻尾ほどの大きさの尻尾が生えている人間が住んでいるとある。
     山の中で未開人のように暮らしている、とのこと。



      参考文献

『ギリシア案内記(上)』パウサニアス
『マルコ・ポーロ 東方見聞録』


最終更新:2015年08月25日 03:59