迷宮

  • ヘロドトス『歴史』巻二
   →エジプトのモイリス湖の南方に、エジプトの十二王(エジプト全土を十二の地区に分割してそれぞれに立てられた王)
    が作ったと言うラビュリントス。ヘロドトスは自分の目でこの迷宮を見たと言い、エジプトのピラミッド
    凌駕するほどの規模であったという。
    迷宮には屋根のある中庭が十二あり、そのすべてが接続しており、同じ外壁で囲まれている。
    地下室とその上に建てられた上部の部屋とで二層になっており、部屋数は各層それぞれ千五百、合わせて三千。
    この地下には、迷宮を建てた諸王と聖なるワニを葬った部屋があるが、
    ヘロドトス自身はこれを見せてもらえなかったという。
    またこれら建物に隣接して、ピラミッドも建っているという。
  • プリニウス『博物誌』第五巻も、メンフィスピラミッドに続いてこのエジプトの迷宮に言及しており、モエリス湖畔に所在し、
   「構築には石組みだけで、木材が併用されるということはなかった」と記している。


      参考文献

『歴史(上)』ヘロドトス
『プリニウスの博物誌 Ⅰ』


最終更新:2016年03月01日 20:14