「舌を持たない唯一の動物」であるとし、また「下あごが動かず、上あごのみ動かす」と記している。
- アリストテレスも『動物部分論』では「ワニに舌はない」としているが、『動物誌』などでは
貧弱ながら舌の存在を認めている。
実際にワニの舌は、口底に広がるようになっていて見分けにくく、またヘビのように先が分かれてもいないが、
一応存在するとか。
- プリニウス『博物誌』第八巻でも、「舌がない」「上あごのみを動かす」事が記されている。
そのほか、
ナイル川のワニはまるで予知能力でもあるかのように、毎年ナイルの氾濫で水かさが最高位に達する、
その線の外側で卵を産むのだ、としている。
- また、ヘロドトスは同書の中で、「ワニはほとんどいつも西風の方角に向かって口を開ける習性がある」とも記している。
どちらの地域でもワニを一頭だけ飼育しているが、耳には
ガラス製や黄金製の耳輪を、前足には足輪をはめさせて
所定の飼料を与え、生贄も捧げてるとか。死ぬとミイラにして聖なる墓地に葬るのだと言う。
参考文献
『歴史(上)』ヘロドトス
『動物誌(上)』アリストテレス
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』
最終更新:2016年03月31日 23:13